勝手なやつら
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『勝手なやつら』(かってなやつら)は高橋留美子のデビュー作。 「高橋留美子傑作短編集1」に収録されている。
1978年、第2回小学館新人コミック大賞佳作を受賞。サンデー本誌に掲載されてデビューとなる。これにより高橋留美子の代表作「うる星やつら」の連載へとつながる。
更にうる星やつらのタイトルにも影響している。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
新聞配達員のケイが、諸事情によって半魚人・宇宙人・地球人にそれぞれ1個ずつ、合計3つ種類の異なる爆弾を体内に埋め込まれてしまう。3つの爆弾のどれか一つでも爆発すると残りの爆弾も誘爆し、複合作用により宇宙が無くなるほどに威力が増大してしまった。
起爆スイッチを押さない限りは爆発しないと安心した直後、地球人科学者が、爆弾をケイの心臓と連動させ、ケイが死んだり体内から出してしまうと爆発してしまうようにしてしまったことを告白。宇宙の存続のため、彼は皆に大事にされる事になる。
[編集] 主な登場人物
- ケイ
- 新聞配達を生きがいとする少年。とにかく新聞配達を一途にこなす。驚くべき物事にもほとんど動じない。体内に爆弾を3つ仕掛けられるが本人はそれを知らずに、新聞配達を続けていくようだ。
- 茜
- 一年前から半魚人に捕まっていた少女。ケイに助けられ半魚人の下から共に脱走するが、その際ケイに好意を抱いたよう。
- 一号・二号
- 地球侵略にやってきた宇宙人。なぜか黒眼鏡をかけている。高度な科学技術力を持ち、爆発すると地球が吹っ飛ぶ威力を持つ超小型爆弾をケイの体内に埋め込んで、地球人を脅そうとする。
- 半魚人
- 水のない地上に適応するために宇宙服の様な服を着ている。なぜか黒眼鏡をかけている。高度な科学技術力を持ち、爆発すると地上の空気がなくなる威力を持つ超小型爆弾をケイの体内に埋め込んで、地上人を脅して支配しようとする。
- 松戸先生
- 優秀な科学者であるが、爆弾マニアでもある。宇宙人と半魚人の爆弾に対抗意識を燃やし、心臓が止まると爆発する超小型爆弾をケイの体内に埋め込む。
- 防衛庁長官
- 宇宙人やら半魚人やらややこしい連中に辟易し、ケイを犠牲にしてなんとか事態を乗り切ろうと考える。松戸先生に超小型爆弾のケイの体内への埋め込みを依頼する。