動物のおしゃべり
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『動物のおしゃべり♥』(どうぶつのおしゃべり)とは、神仙寺瑛の4コマ漫画作品。竹書房の雑誌「まんがライフ」および「まんがライフオリジナル」(共に月刊)で2005年から連載されている。
目次 |
[編集] 内容
幼稚園児・ミカちゃんが動物とおしゃべりできることから起きる愉快な日常の出来事を描く。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 作品概要
本作は2004年にまんがライフへ投稿した『鳥獣戯漫画』(まんがライフ2004年8月号などに応募作例として一部掲載)が原型で、この投稿作が5月の準月間賞となったことから雑誌掲載の為に描き直され、まんがライフ10月号に新人ながらカラーページを含む読みきり作『動物(みんな)のおしゃべり♥』として掲載された。その後好評につき、翌2005年にも4月号に2度目の読みきりを発表。
第11回竹書房漫画新人賞にノミネートされた『動物(みんな)のおしゃべり♥』は佳作となり、発表の翌月(まんがライフ2005年7月号)より『動物のおしゃべり♥』にタイトルを改め(読みがなの「みんな」がない)連載が始まる。また、まんがライフオリジナルでもゲスト掲載を経て、2006年1月号より同時連載となる。
2006年には、『耕して♥フォーリンLOVE』(後藤羽矢子)から、まんがライフの表紙と巻頭カラーを引き継ぎ、同誌の看板作品となる。同時に、読者投稿写真による企画『ペットのおしゃべり♥』が同誌にてスタートした。また、作者にとっても初のコミックスが発売される。
2007年には、初の増刊誌まんがライフセレクション「動物のおしゃべり♥増刊号」が発売され、この年から隔月刊となったあにまるパラダイスの主力作品のひとつにもなっている。
[編集] 登場人物
[編集] ふじの家
- ミカちゃん(ふじの美伽)
- この漫画の主人公(5歳)で、動物とおしゃべりできる、わかば幼稚園ちゅーりっぷ組の園児。
言葉が分かるだけでなく動物の姿形も人間と同じように見えている。ただし大きさに関しては、犬、猫、鳥などが実際の大きさを無視して通常の人間のサイズに見える一方で蛙や昆虫などの小動物は実際の大きさに近い小人に見えており、明確な基準は無いようである。
動物の体毛は衣服として認識しており、サマーカットされたニャン太が全裸に見えたり、スフィンクス(無毛種猫)の写真を見せられた時は真っ赤になって「お兄ちゃんのエッチ!!」と言っていた(このことから写真であっても能力が発揮されていることが分かる)。
これらの能力は生まれつき持っていたようで、幼い頃はこの能力のためにいじめられていたことが特別編で描かれている。そのせいか、人間の友達の描写はほぼ皆無。
たとえ人間の姿に見えてもゴキブリは嫌い。
動物と飼い主、動物同士の揉め事を仲裁したり相談に乗ることも多く、動物たちからはアイドルとして慕われている。そんな境遇からか、幼稚園児とは思えないほど精神年齢が高い。
作中においては、ミカちゃん的視点から見た動物の姿と実際の姿を交互に描くことで笑いを誘っている。 - お兄ちゃん
- ミカちゃんの兄(15歳)。高校1年生で、名前は未発表。作品冒頭の「僕には-」で始まるナレーション担当。サクラの飼い主であり名付け親。
サクラをはじめとする雌猫たちには慕われている(ミカちゃんによれば人間以外の雌にはモテモテらしい)が、人間の女性には振られてばかりいて、元カノの名を挙げるとかるく二桁に達する。
だが、恋愛経験の多さの割には「想われる」ことに関しては劇的に鈍く、自分に片思いしている田崎さんの気持ちには全く気付いておらず、ミカちゃんたちをヤキモキさせている。
大の猫好きで他の女(ねこ)を可愛がってはサクラを怒らせ、ミカを涙させることもある。 - タロー(雄犬)
- ミカちゃん命な忠犬(2歳、成犬)にして「食欲魔犬」。両親とも秋田犬でありながら祖先に混入した洋犬の血が先祖返りとして現れており、一度マタギの人にもらわれ猟犬になるものの大きな音が苦手の為、猟犬不向きの烙印を押されてふじの家で暮らすことになる。両親が飼われている実家が散歩コースの途中にある。
ミカちゃんの目には茶髪の若者に見える(なお、純粋な秋田犬であるタローの両親や兄姉は和装やマタギ姿で描かれる)。 - サクラ(雌猫)
- お兄ちゃんを好きな日本猫(しかし、最近はすれ違いが目立つ)。ミカちゃん兄妹が、車に轢かれた母猫から「桜の木の下で娘が待っているから」と頼まれた事で引き取られ、ふじの家で暮らすことになる。気の強さゆえか、ふじの家の生態系においてタローより上位に位置する。
ミカちゃんの目にはロングヘアの若く華やかな女性に見える。 - トム(洋鵡)
- 読みきり時代に登場した後、しばらく出番がなかったが2006年末になって再登場。飼い主はママで、嫁入り道具としてふじの家に来たため、ふじの家の子供達やペットらより先輩格である。
人間の言葉を喋ることもでき、主にお兄ちゃんを各種の声色でいじる。 - 甚八(ゴールデンハムスター)
- 読みきり時代に登場した後、トムと同様に出番がなかったが2007年末になって再登場。脱走常習者(フリーダム)で、誰よりもふじの家の隅々まで、とりわけ家具の裏側などに何が落ちているかまで知っている男。猫のサクラより立場は弱い。
- 翁(蛙)
- 飼われているわけではないが、ふじの家の庭に居着いている。かなりの長寿と見受けられ、ミカちゃんには公家の老人に見える。
カエルとしての能力なのか、天候を予知することができる。タローに喧嘩で勝ってしまったり、真偽は不明だが黒船を見たことがあると証言するなど、底の知れないカエルである。
[編集] その他の動物
- マリリン(雌犬)
- タローを好きなグレート・ピレニーズ(大型犬)。飼い主は田崎さん。タローよりも大きい(というより太い)犬であり、迫られるタローは嫌いではないにしても敬遠気味。
- ハワード(雄犬)
- ミカちゃんを好きなアフガン・ハウンド(英国産)。ミカの通園コースの途中にある老夫婦の家で飼われている。タローと不倶戴天の「恋敵」。血統書つきの名犬だが、ミカが絡むとタロー並みの駄犬になってしまう。
- ジロー(雄犬)
- タローの親友。タローとは食べ物の話ばかりしている。マリリンに一目ぼれした(ミカいわく「一番ベタで、一番面倒な関係」)。
- ニャン太(雄猫)
- サクラを好きなメインクーン(長毛種)だが、いろいろ駄目でサクラからは相手にされていない。小学生の飼い主を「ぼっちゃん」と呼ぶ。近所にモテる兄がいる。
- カラスたち(カラス)
- ミカちゃんの目にはヤンキー高校生風に見える。ミカちゃんに頼まれてお兄ちゃんに忘れ物を届けたり、仲間内のネットワークを駆使しお兄ちゃんの行動を報告している。常に複数のメンバーで行動。
[編集] ふじの家と関わりのある人たち
- 浜田
- お兄ちゃんの同級生で親友。よく一緒に登下校をしたり、遊びに行ったりしている。
親友が猫に好かれる事だけは不思議で仕方がない。ちなみに彼女有り。小学生の弟がいて、ニャン太の飼い主でもある。 - 田崎さん
- マリリンの飼い主で、お兄ちゃんと同級生の女子。お兄ちゃんに片思いをしているが、全く気付いてもらえない。
かなり恋愛に対してはウブらしく、彼の前ではすぐに真っ赤になってうまくしゃべることができなくなってしまう(これも想いに気付いてもらえない原因の一つ)。