動く人工島
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『動く人工島』(うごくじんこうとう、原題:L'ile a Helice )はフランスのSF作家ジュール・ヴェルヌの科学小説である。1895年初版で、原題を直訳すると『スクリュー島』になる。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 内容
フランス人の弦楽四重奏団の4人はアメリカ巡業中に、謎のスタンダード島政府の手によって島に連れてこられた。スタンダード島は当時最高の科学技術を使って作られた人工の島であり、海の上を移動することができたのだ。4人は島に上陸して、南太平洋の航海に乗り出す。南洋でのさまざまな出来事、島内での2つの党派による対立などが描かれ、そして・・・。
[編集] 特徴
ヴェルヌ後期の代表作で、生家のあったロワール川の中州の島と生涯あった冒険精神が融合した傑作とされる。また、他にはあまり見られない特色として、党派の対立が描かれていることである。ヴェルヌが作品に政治的な思想を入れることは珍しいことではない。ここで党派の対立が描かれた背景には、1883年アミアン市の左派の市議会議員となったことと関連があると考えられる。
[編集] 関連項目
- インド王妃の遺産