加藤泰興
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
加藤 泰興（かとう やすおき、慶長16年(1611年)－延宝5年閏12月16日(1678年2月7日)）は、伊予国大洲藩の第2代藩主。父は初代藩主・加藤貞泰。母は小出吉政の娘・法眼院。正室は岡部長盛の娘・吉。継室は戸沢政盛の娘・伊勢。子に泰義、娘（松浦昌室）。官位は従五位下、出羽守。槍術の達人で加藤家伝流槍術の開祖。
[編集] 概要
慶長16年(1611年)、米子にて生まれる。元和9年(1623年)、父の死去により跡を継ぐが、このときに幕命で弟の加藤直泰に1万石を分与させられた。元和10年(1624年)に出羽守に補任される。
藩政においては家臣団編成や軍備強化など、藩政の確立と強化に尽力した。また、大坂城や江戸城の改修、仙洞御所の普請工事、蒲生忠知（伊予松山藩）改易や生駒高俊（高松藩）改易、山崎治頼（丸亀藩）改易による城の在番などの公役をよく務めている。
また、備中国足守藩主・木下利當より淡路流槍術を学び、加藤家伝流を開き、槍遣いの達人と称された。
延宝2年(1674年)2月25日、孫の加藤泰恒に家督を譲って隠居・剃髪して月窓と号した。延宝5年(1677年)閏12月16日に死去。享年67。法号：円明院殿月窓信大居士。墓所：愛媛県大洲市柚木の冨士山如法寺。
|
|
|
