六勝寺
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六勝寺(ろくしょうじ、りくしょうじ)とは、平安時代後期の院政期に天皇、皇后が洛外白河(現在の京都市左京区岡崎・平安神宮の周辺)に建てた6つの仏教寺院である。すべての寺院に「勝」の字が付くことからこれらの寺を六勝寺と総称した。
1158年(文治元年)から仁和寺が総検校の任に当たった。院政期には白河北殿を初めとする院や女院の御所が立ち並び、洛南の鳥羽と共に院政の中枢部として多いに栄えた。しかし、天災や中世の兵乱により度々消失し、衰退していく。応仁・文明の乱で消失した後は再建されること無く廃絶し、現在は地名にその名をとどめるにすぎない。
[編集] 六勝寺
- 法勝寺 - 1077年白河天皇の御願により創建。
- 尊勝寺 - 1102年堀河天皇の御願により創建。
- 最勝寺 - 1118年鳥羽天皇の御願により創建。
- 円勝寺 - 1128年鳥羽天皇の皇后待賢門院(藤原璋子)の御願により創建。
- 成勝寺 - 1139年崇徳天皇の御願により創建。
- 延勝寺 - 1149年近衛天皇の御願により創建。