六〇口径九八式八糎高角砲
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六〇口径九八式八糎高角砲(60こうけいきゅうはちしき8せんちこうかくほう)[1]は、日本海軍の開発した高角砲。通称長8センチ高角砲。
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[編集] 概要
長10cm高角砲に次いで開発された高角砲。長10cm砲と同じ長砲身砲で、更なる小型軽量を求めて開発されたが
- 口径8cmでは威力が小さすぎる。
- 機構の複雑さは長10cm砲と変わらない。
- 砲の命数が600発と少ない(長10cm高角砲は350発)。
などから失敗作との評価がある。事実、搭載艦艇はわずかに阿賀野型軽巡洋艦4隻に過ぎなかった。
ちなみに砲身重量は1,317kg、閉鎖機は水平鎖栓式だった。
[編集] 形式
[編集] 連装砲架
- 形式不明
- 阿賀野型搭載。波よけ盾付き
[編集] 搭載艦船
[編集] 参考文献
- 長谷川藤一『軍艦メカニズム図鑑-日本の航空母艦』グランプリ出版、1997年 ISBN 4-87687-184-1
- 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第9巻 軽巡Ⅱ』光人社、1990年 ISBN 4-7698-0459-8
[編集] 脚注
- ^ 65口径とする資料もあるが福井静夫の資料から60口径とした。