伽藍岳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伽藍岳 | |
---|---|
標高 | 1045.3 m |
位置 | 北緯33度19分03秒 東経131度25分39秒 |
所在地 | 大分県由布市 |
種類 | 活火山ランクC |
伽藍岳(がらんだけ)は、大分県由布市の別府市との境界近くにあるトロイデ型の活火山。標高は1,045mで、別名を硫黄山という。西側の山腹には塚原温泉がある。
鶴見岳(1,375m)を主峰とする火山群の北端にあり、現在も噴気活動を行っている。2003年には、気象庁の見直しによって、活火山として認識すべき範囲に加えられた。気象庁指定の火山としては、鶴見岳と合わせて鶴見岳・伽藍岳と呼ばれる。
山頂付近に酸化珪素の鉱山(露天掘り)で、かつてあった。近年の噴火の記録はなく噴気帯をもつ地獄(塚原地獄)であったが、1995年パワーショベルで作業中に一部が陥没し熱泥が噴出するようになった。熱泥の噴出部分は年々拡大し、2008年現在直径10メートル以上に成長し火口を形成している。塚原地獄のちょうど反対側が別府温泉の明礬地区に相当し、同地区の熱源になっているのが、この山である。
火口付近の噴気も出現し、元からあった噴気帯も陥没の恐れがあるため入場禁止となった。火口部分は塚原温泉から徒歩3分で到達できるが、近年入場が有料化された。