任侠
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任侠(にんきょう)とは、本来仁義を重んじ、困っていたり苦しんでいたりする人を見ると放っておけず、彼らを助けるために体を張る自己犠牲的精神をさす語。仁侠(じんきょう)、義侠心(ぎきょうしん)、侠気(きょうき)、男気(おとこぎ)などともいう。
任侠を主体とした男の生き方を「任侠道」、またこれを指向する者を「仁侠の徒」という。この仁侠の徒が相互扶助を目的に自己を組織化したと自称するのがヤクザ組織(暴力団)である、任侠は本来悪い意味を差す言葉では無かったが、ヤクザ組織(暴力団)が自称するようになって以降、本来の意味を外れて悪い意味(暴力を背景に職業的に犯罪に従事する団体やその構成員)と理解される傾向にある。