人類は衰退しました

『人類は衰退しました』（じんるいはすいたいしました）は、田中ロミオによるライトノベル。イラストは山﨑透。ガガガ文庫刊。同文庫が創刊された2007年5月24日に第1巻が発売された。2008年第1回大学読書人大賞5位。

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[編集] 概要

現在の人類が衰退して数世紀が経ち、調停官となった旧人類の少女と、新人類の「妖精さん」との交流を描いた物語。徹底した固有名詞の排除が特徴的。

主人公: 衰退しつつある「旧人類」の一人である少女。新しく調停官に任命された。かなりの人見知り。お菓子作りが得意。嫌いな食べ物はニンジンで、在学中に寮母との全面闘争になったことも。女性としてはかなりの長身らしい。
祖父: 主人公の祖父。国際公務員の「調停官」として働いているが、仕事よりも趣味である狩りにいそしむ。妖精さんや旧人類に関する知識は豊富である。
助手さん: 祖父の助手。ふわふわ栗毛に儚げな風貌、それに似つかわしくない派手なアロハシャツがトレードマーク。他者からの第一印象は、総じて「存在が不確か」であるらしい。
妖精さん: いまや地球に100億〜200億人はいるとされる、現人類。背丈は10センチほど。高い知能や科学力を持つが、記憶力には乏しい。破裂音に驚いたり、身の危険を感じたりすると、ボールのように丸まって身を守る性質がある。食物がなくても生きていけるが、嗜好品としての菓子類は彼らの間では貴重品である。

調停官（ちょうていかん）: 妖精さんと人との関係を取り持つのが主な仕事とされる、国連公務員。しかし、妖精さんを見つける事は容易ではない、放っておいても関係は良好などの理由から、実質的な仕事はほとんどない。
集合離散（しゅうごうりさん）: 集まるときには数千人単位で集まり、でたらめな文明を作り上げるが、飽きるとあっという間に散ってしまうという、妖精さんの行動。

以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。

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