京都市教育委員会
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京都市教育委員会(きょうとしきょういくいいんかい)は、京都府京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488に拠点を置く、京都市の組織。京都市内の教育に関連した調査などを行う行政委員会である。
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[編集] 概要
組織は総務部・指導部・体育健康教育室・生涯学習部など分かれており、それぞれの部門には総務課・調査課・教職員給与課・人事課・教育環境整備室・学校指導課・企画推進・人権教育担当・スチューデントシティ・ファイナンスパーク開設準備室・音楽高校改革推進・建設室・教員養成支援室・地域教育専門主事室・総合育成支援課・情報化推進総合センター・生徒指導課・生涯学習推進担当・社会教育・女性青年担当・家庭地域教育支援担当ほか、業務によって課などに分けられている。教育委員会会議の開催のほか、いじめへの対策として意識調査を実施、さらに学校の合併や新設などを行っている。
なお、教育委員会は文化財行政(文化財保護行政)を担当するのが通例であるが、京都市教育委員会は(札幌市教育委員会と並んで)文化財行政を所管しない珍しい例である。これは、大多数の地域では文化財行政は教育委員会が所管する生涯学習の一環として位置づけられているのに対して、京都市では文化財行政は観光行政と不可離なものと位置づけられているからである。したがって、京都市では文化財行政は市長部局の文化市民局(文化芸術都市推進室文化財保護課)が所管している。また、同様の理由により、京都市美術館も教育委員会ではなく文化市民局の管掌下にある。
[編集] その他
- 前京都市長(〜2008年)の桝本賴兼(ますもとよりかね)が長く勤務し、教育次長や教育長を歴任した。2008年に就任した現京都市長の門川大作も教育次長や教育長を歴任しており、京都市では2代続けて教育委員会出身の市長が続いた。
- 同市教委には、指導力の優れた教師に対し、『スーパーティーチャー』に認定する制度があるが、報道によると、10年前から体罰を繰り返して停職処分を受けるなどしている男性教諭を、『スーパーティーチャー』の1人に認定していることが発覚した[1]。事実上体罰を容認するとも受け取られており、物議を醸している。