事なかれ主義
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事なかれ主義(ことなかれしゅぎ、事勿れ主義)とは、解決すべき問題が発生しているのにそれを避けたり、見て見ぬふりをしたりして係わり合いになるのを避け、問題を放置する消極的な考え方。平穏無事に物事が済めば良いという考え方なので、多数決などを取るときは、多数の意見に賛成することが多い。
官僚制組織などでは、収益が上がらないなどの問題が発生しても倒産しない場合があり、問題解決による成果より、波風を立てた事によって問題解決を推進した人物が問題視され処罰される傾向があるといわれる。その結果、問題が放置され易いという問題点がある。
日本においても空前の財政赤字や北朝鮮問題の悪化の背景には官僚社会の事なかれ主義があると指摘する者もおり軽視しえぬ問題になって来ている。明治以来大きな変革のなかった官僚組織・人事評価制度の制度疲労を指摘する者もいる。
最近では、公立学校でのいじめ問題の対応についても事なかれ主義が指摘されている。校長や教頭、末端の教員の人事考課や学校の評判を下げたくないばかりに隠蔽を行い、結果的に被害者の親族がマスコミに連絡をして発覚するケースがある(福岡中2いじめ自殺事件、滝川市立江部乙小学校いじめ自殺事件 )
[編集] 事例
- 民事介入暴力
- 行政介入暴力