中標津中継局
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中標津中継局(なかしべつちゅうけいきょく)は、北海道標津郡中標津町開陽にある開陽台と標津郡標津町川北にある妹羅山に混在している中継局の総称である。ここでは、中標津中継局を補完している中標津西町中継局についても記述する。標茶町にある中継局は標茶中継局を参照のこと。
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[編集] 1977年10月まで
全局が開陽台に設置されていた。
[編集] 地上アナログテレビジョン放送送信設備
放送局名 | チャンネル | 空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
NHK釧路総合 | 4 | 映像250W /音声62.5W |
不明 | 釧路根室圏 | 不明 |
NHK釧路教育 | 12 | 全国放送 | |||
HBC北海道放送 | 10 | 北海道 | |||
HTB北海道テレビ放送 | 3 | ||||
STV札幌テレビ放送 | 6 | ||||
UHB北海道文化放送 | 25 | 映像2kW /音声500W |
- UHB以外は垂直偏波で放送されていた。
[編集] FMラジオ放送
放送局名 | 周波数(MHz) | 空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
NHK釧路FM | 89.9 | 1kW | 12.5kW | 釧路根室圏 | 約-万世帯 |
- 垂直偏波。
- AIR-G'、NORTHWAVEは設置されていないが、釧路送信所を受信できる場合もある。そういうことがあってか、中標津町でAIR-G'・NORTHWAVEを違法中継されたことがあった。北海道総合通信局からの告発を受け、中標津町の電気屋が摘発される事件も起きている。
- 北海道でNHK-FMの空中線電力1kWの中継局は中標津中継局のほか、上川管内名寄市の名寄中継局及び宗谷管内中頓別町の知駒中継局の2局がある。ERPが名寄1.8kW、知駒6.6kWと出力を強くしている一方で、中標津の場合、ERPが12.5kWと知駒のおよそ2倍のERP出力で送信されている。このため、根室支庁全域はもちろん、釧路支庁の東側でも受信ができるのだが、網走管内については斜里岳および藻琴山に電波を遮られるため、小清水町もこと山を除く網走管内では聴取できない。例外で、藻琴山の影響が最小限に抑えられている場合は網走管内の一部地域でNORTHWAVE(釧路)を受信することが出来る場合もある。
[編集] 1977年10月以降
NHK釧路放送局とHBC・UHBが標津町の妹羅山へ移転、同時にNHKとHBCはVHF(垂直偏波)からUHF(水平偏波)での放送に切り替える(UHBは移転後も周波数・出力の変更はない)。NHK釧路放送局のFM放送とSTV、HTBは移転しなかったが、STVとHTBは開陽台からの電波が届きにくい標津町と川上郡標茶町虹別に中継局を開局した(標津中継局と標茶中継局)。なお、NHK釧路放送局は標茶中継局のみ開局しているが、こちらは釧路送信所から放送している電波を受信して中継している。また、HBCとUHB、アナログ未開局のTVhは標津中継局と標茶中継局の両方とも設置していない(標茶中継局も参照)。
[編集] 中標津中継局・標津中継局
放送局名 | チャンネル | 空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
中標津中継局 | |||||
NHK釧路総合 | 17 | 映像2kW/音声500W | 映像9.1kW/音声2.3kW | 釧路根室圏 | 約-世帯 |
NHK釧路教育 | 15 | 全国放送 | |||
HBC北海道放送 | 19 | 映像8.1kW/音声2kW | 北海道 | ||
STV札幌テレビ放送 | 6 | 映像250W/音声62.5W | 映像3.8kW/音声950W | ||
HTB北海道テレビ放送 | 3 | 映像4.2kW/音声1.05kW | |||
UHB北海道文化放送 | 25 | 映像2kW/音声500W | 映像8.3kW/音声2.1kW | ||
TVhテレビ北海道 | 29 | 未開局 | |||
標津中継局 | |||||
STV札幌テレビ放送 | 21 | 映像30W /音声7.5W |
映像1.35kW 音声340W |
北海道 | - |
HTB北海道テレビ放送 | 23 | 映像1.25kW /音声320W |
- 標津中継局はNHK釧路放送局とHBC、UHBの中標津中継局(妹羅山)と同じ場所にある。これは開陽台からの電波が受信しにくい標津町方面のSTVとHTBの受信改善のためである。
- 2011年7月24日でアナログテレビは停波するが、それ以降も開陽台に残る中継局はNHK釧路放送局のFM放送のみとなる。
- 標津中継局はアナログテレビが終了する2011年7月24日以降廃局となり、中標津中継局に統合される。
- 地上デジタル放送(以下「地デジ」という)は標津町川北にある妹羅山から放送されるが、TVhは開局予定がない。TVh以外は2008年の開局を予定している(表は後述)。一部地域では開局までの間、釧路市春採8丁目にある釧路デジタル送信所が受信できることもあるが、アンテナレベルが低ければ受信できないこともある。
- STV・HTB中標津中継局(開陽台)は両局共有で垂直偏波で送信。
[編集] 中標津デジタル中継局
放送局名 | 物理チャンネル | リモコンキーID | 空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域内世帯数 | 放送開始日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
NHK釧路総合 | 53 | 3 | 200W | -W | 釧路根室圏 | - | 2008年 |
NHK釧路教育 | 56 | 2 | 全国放送 | ||||
HBC北海道放送 | 28 | 1 | 北海道 | ||||
STV札幌テレビ放送 | 30 | 5 | |||||
HTB北海道テレビ放送 | 32 | 6 | |||||
UHB北海道文化放送 | 34 | 8 | |||||
TVhテレビ北海道 | 37 | 7 | 非該当 |
- NHK釧路放送局に関しては、放送開始時点で地デジでは本来使われないチャンネル(53ch以上)が使われるため、2011年7月24日のアナログ放送終了以降、総合テレビが17ch、教育テレビが15chに変更される予定だったが、 アナログ放送終了後のチャンネル変更作業に時間がかかることもあってか、アナログ放送終了後も変更作業の必要がないよう、放送開始当初より総合テレビが32ch、教育テレビが47ch(このチャンネルは当初、TVh釧路デジタル送信所で使用する予定だったが、開局の予定が当面ないために転用される。)に変更される予定である。また、開局を断念したTVhのチャンネル割り当ては周波数使用計画変更に伴い当初NHKデジタル教育テレビで使用する予定だった56chに変更される予定。[1]
[編集] 中標津西町中継局
放送局名 | チャンネル | 空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
NHK釧路総合 | 42 | 映像100mW /音声25mW |
- | 釧路根室圏 | - |
NHK釧路教育 | 40 | 全国放送 | |||
HBC北海道放送 | 48 | 北海道 | |||
STV札幌テレビ放送 | 46 | ||||
HTB北海道テレビ放送 | 38 | ||||
UHB北海道文化放送 | 44 | ||||
TVhテレビ北海道 | 未開局 |
- 中標津中継局の電波が届きにくい中標津町役場・丸山公園・雪印乳業中標津工場周辺をカバーするため、中標津町丸山に開局したミニサテライト局。
- 地デジは、開局しないTVhを除いて2010年頃に開局するが、民放は自力建設困難となっているため、NHK釧路放送局のみ開局する予定。もし民放が2011年7月24日までに開局出来なかったら、中標津中継局からの電波を受信することになる。
[編集] 放送エリア
- 中標津中継局(妹羅山)・・・中標津町、標津町、標茶町、別海町全域、根室市、羅臼町、浜中町のそれぞれ一部。
- 中標津中継局(開陽台)・・・中標津町、別海町全域、標津町、標茶町のほぼ全域、根室市、羅臼町、浜中町のそれぞれ一部。
- 中標津中継局(FM)・・・根室支庁全域と弟子屈町、浜中町、標茶町、釧路市、釧路町、厚岸町の一部。
- 標津中継局・・・標津町の一部。
- 中標津西町中継局・・・中標津町の一部。
ただし、中標津町でも中標津中継局をまったく受信できない地域があり、特に養老牛温泉地区は、山々に囲まれているため、釧路中継局の電波を共同受信アンテナで受信している。