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三閉伊一揆 - Wikipedia

三閉伊一揆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三閉伊一揆(さんへいいっき)とは、1847年1853年南部藩で起きた百姓一揆である。

目次

[編集] 要因

南部藩は稲作の北限地区であるにもかかわらず、水稲生産を強行したため、江戸時代後半の冷涼な気候と合わせて連年凶作に見舞われていた。また1792年ラクスマンの来航事件が起き、1793年南部藩は幕府から兵を出し根室と函館の守りを固めるように命じられた。このため、南部藩の財政の負担が増加していた。さらに1805年幕府から蝦夷地警護松前出兵の功績によって10万石が加増され、石高20万石の大名となった。しかし、これは現有領地のまま20万石に加増されたもので、実質収支があがらないのに20万石相当の軍役を負担することになり、藩財政が窮迫した。

南部藩は目安箱を設置するが、これが記名式であり民意を聞くのではなく罪人を糾明する証拠集めの為に用いられたこと。 負債を次から次へと作りそれを新税や重税で解消しようとしたこと。海産業を主とする三閉伊地方(三陸海岸沿岸部)に水稲の基準で重税を課したこと。三閉伊地方の産業(海産、材木、製鉄)に御用金制度を用い、無理な課税を行ったこと。「軒別税」と呼ばれる人頭税を実施したこと。藩札「七福神」の大量発行によるインフレーションが発生したこと。幕府の手伝い普請(公共工事手伝い命令)による臨時課税があり、これを御用金(財政上の不足を補うために、町人、農民に対し臨時に上納を命じた金銀)で補った。また財政難から武士の禄を長期にわたって借上した。

これらによって、民衆の不満は高まっていた。

[編集] 盛岡南方一揆

1836年暮。盛岡南方一揆(盛岡強訴)が発生する。連続する大凶作のなか、南部藩の度重なる御用金の賦課や藩札の乱発行によるインフレーションなどに対し、御用金の免除などを要求し各村々がめいめいに強訴を行った。南部藩は一旦要求を受け入れたが、一揆解散後約束を取り消し、首謀者を処罰した。また、政治は一揆以前と何の変化もなかった。

さらに1837年初め。盛岡南方一揆(仙台越訴)が発生する。前年の一揆に対し領民は仙台に逃散し、南部藩を非難した。南部藩は一揆衆を取り戻すため、首謀者を処罰しないことを約束し、仙台藩は幕府に内密にすることを約束した。しかし南部藩は一揆衆を取り戻した後、約束を破って首謀者を処刑した。このため領民は南部藩を軽視するようになった。その後、南部藩は目安箱を設置した。

[編集] 1847年 南部三閉伊一揆 遠野強訴

南部藩藩主南部利済と家老横沢兵庫は、租税を前納させたり、大土木事業を起して幕府の耳に入るとこれを壊したり、巨額を投資した事業をあっさり廃棄したり、盛岡に遊廓を造ったりした。これらの悪政により、財政は困窮し、1837年から東海岸三閉伊通りの海産業に対し重税や御用金を課した。また、1839年から以後5年間、「軒別税」という人頭税を課した。「軒別税」は1837年に一揆をした南方を避け、産業の盛んな東海岸にかけた。この「軒別税」の徴収中は、他の新税は一切賦課しない約束だったが、藩は1年に3,4回新税をかけ、さらに御用金を徴収した。そして、前年の御用金をも納めていない1847年10月。藩は再度六万両の御用金を賦課した。中でも三閉伊通りの額が他より多かった。

一揆は11月より野田通りの弥五兵衛総指揮の下に行われた。総勢1万2千人余りは遠野藩に到着。代表弥五兵衛は盛岡から来た家老を拒否し、遠野藩家老に対して新たに課された御用金の撤廃をはじめとする26ヶ条の要求を提出した。これに対し遠野藩は御用金の全免をはじめとして12ヶ条を許可し、後は追って調査の上許可するであろうと回答した。一揆は遠野藩から帰路の食料を支給されるという異例の扱いを受け帰村した。しかし、この成果が不完全なものだと見抜いた弥五兵衛は、この日から新たに一揆の勧誘で各村を回った。一揆後の藩の対応は家老横沢兵庫は罷免。藩主南部利済は隠居となった。しかし、利済は陰で政治を操ることになる。その一方で一揆首謀者を探索。弥五兵衛を捕縛し1849年5月斬殺した。

[編集] 1853年 南部三閉伊一揆 仙台強訴

南部藩は遠野強訴が沈静すると公約を破棄した。横沢兵庫の変わりに石原汀を家老に登用し、悪政が続くことになる。また参勤交代費が足りず、上京延期を申し出るありさまであった。負債の打開策として新税・増税・御用金をさらに民衆に課した。

1853年約1万6千余人が発頭人筆頭である多助のもとに一揆を起こす。難路を乗り越え約半数が仙台への越訴に成功した。仙台藩に、政治的要求3ヵ条と具体的要求49ヵ条を提出した。一揆の要求は「三閉伊通の百姓を仙台領民として受け入れ、三閉伊通を幕府直轄地か、もしできなければ仙台領にしてほしい。役人が多いから減らしてほしい。金上侍をもとにもどしてほしい。御用金その他臨時税が多すぎる。租税請負を廃してほしい。」などであった。

南部藩は百姓の引き渡しを仙台藩に要求するが、1837年のことがあり、引き渡しをしなかった。ところが黒船来航により仙台藩にも警備の命がおり、一揆どころではなくなり、代表45人を残して、帰国を勧めたものの結局、すべての百姓を仙台藩のあずかり百姓として保護した。多助は、長引く交渉で代表45人が望郷の念にかられると「我々は民衆のために死ぬ覚悟だ。仙台なり江戸なりで処罰を受けるのならそれも本望。帰国し処罰されても万人のためにならないし、これこそ無駄死にだ。皆で覚悟を決めようではないか」と言って結束を強めた。

これに対して南部藩は一揆の要求すべてを受け入れ、また一揆指導者の処分を一切しなかった。また、老中の石原汀を身帯家屋敷等取上げの上蟄居の処分を行い、勘定奉行・大目付以下2百数十名が罷免した。翌年2月、旧藩主である南部利済は幕府の命令で江戸城下に謹慎となり。次男の南部利剛が新藩主となった。

[編集] 一揆の特徴

三閉伊通り約6万人に対して参加者1万6千人程度の大規模なものであった。全南部藩の領民は35万人程度である。参加者は農民や漁民、その他の様々な生業に携わる人々の集合で女性も多く、年齢層も幅広かった。 また、指導者の談合により行動は計画され、民衆はその指示に従っていた。さらに、藩政そのものを否定し、従来の一揆より政治性の高い要求であった。要求実現のため、藩と藩の公約にするために越訴という方法をとった。代表者45人の身にもしものことがあったら、子孫の10年間10両の保育料を各村が支給する契約を約束した。


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