一枚の切符
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『一枚の切符』(いちまいのきっぷ)は、江戸川乱歩の著した短編探偵小説である。
「二銭銅貨」と同時期に書かれた乱歩の処女作である。掲載誌は「二銭銅貨」と同じ『新青年』であるが、「二銭銅貨」の後に掲載された。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 登場人物
- 左右田 五郎(そうだ ごろう)
- 語り手の大学生。探偵趣味があり、富田博士が嫌疑者となっている事件を洗っている。
- 松村(まつむら)
- 左右田の親友で、聞き手。
- 富田博士(とみたはかせ)
- 学界にその名を轟かせている博士。妻の殺害容疑で勾引されている。
- 黒田 清太郎(くろだ せいたろう)
- 名探偵と呼ばれている刑事。
[編集] あらすじ
左右田と松村は、左右田が尊敬している富田博士が嫌疑者となっている事件について話し合っていた。博士の妻は礫死体として発見され、その足跡や様々な証拠が博士の有罪を印していた。左右田は、博士の無罪の証拠があるという。松村は半信半疑だったが、翌日の新聞に左右田の寄書が掲載されたので、それを読んでみた。そこには、驚くべき事が書かれていたのだった…。