ロベール・マイヤール
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ロベール・マイヤール(Robert Maillart、1872年2月6日 - 1940年4月5日)は、スイスの構造家。ベルン生まれ。鉄筋コンクリートを使用した近代的なアーチ橋の設計で知られる。
[編集] 教育
チューリッヒ連邦工科大学にてウィルヘルム・リッター(Wilhelm Ritter)の下で土木工学を学んだマイヤールは、学術的な理論よりも、構造物の創造とは美観的かつ科学的なものだ、というイメージを叩き込まれた。これによってマイヤールは鉄筋コンクリートという新しい材料を学んだだけでなく、リッターの設計に対する姿勢がマイヤールの経歴の形成の助けとなった。
彼の設計された橋の特徴としては、3ピンアーチや中空箱桁のように荷重を橋全体で支える事によって、力学に合理的な力の流れを作り、美観の面でも優れた橋を数多く設計している。彼の設計した中で最も有名な橋がサルギナトーベル橋であり、イギリスの雑誌で世界で最も美しい橋と評されている。
[編集] 主な設計
- タナバサ橋
- ツオツ橋
- サルギナトーベル橋
- シュバントバッハ橋
- ギエッシュベル倉庫