ロバート・メイプルソープ
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ロバート・メイプルソープ（Robert Mapplethorpe, 1946年11月4日 - 1989年3月9日）はアメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド生まれの写真家。ブルックリンのプラット・インスティテュートでグラフィックアート、絵画、彫刻を学ぶ。在学中、パンクの女王パティ・スミスと暮らす。美術コレクターのサム・ワグスタフに見出される。
花やヌード（男・女）、セルフポートレイトなどのモノクロ写真が有名。1986年にエイズとわかり、3年後に亡くなった。率直で官能的な中期の作品が公費で購入される芸術作品としてふさわしいものかどうかの論議を呼んだ。
[編集] 日本における写真集輸入禁止裁判
1992年8月、ニューヨーク所在のホイットニー美術館が1988年7月から10月に開いた回顧展のカタログの写真集である「ROBERT MAPPLETHORPE」を輸入しようとしたところ、東京税関長に輸入禁制品に該当する旨の通知を受けた。しかし、この訴訟では1審の1994年10月27日東京地裁判決、2審の1995年10月31日東京高裁判決ともに原告の請求を棄却した。1999年2月23日最高裁第三小法廷判決も原告の請求を棄却したが、尾崎行信裁判官と元原利文裁判官が反対意見を述べた。
そして、この裁判の後に1999年9月、成田空港の税関で国内で販売されていた写真集『MAPPLETHORPE』が「わいせつ」と判断され、持ち込みを禁じられる事件が起こる。なお、その写真集には一部前の訴訟において問題となった写真が含まれている。2002年1月、一審東京地裁は「すでに国内で芸術的な書籍として流通していた」として禁制品に当たらないとし、輸入禁止処分取り消す。2003年3月、二審東京高裁は「男性の性器を露骨に写したわいせつな図画だ」と認定し、一審判決を取り消して請求を棄却。被告が上告したため、2008年1月、日本の最高裁判所は口頭弁論を実施。2月19日、最高裁は二審を破棄した上で日本国内への持ち込みを禁じた税関の処分取り消しを命じ、国側敗訴が確定した。
詳細はメイプルソープ事件を参照
[編集] 主な写真集
- 『Lady, Lisa Lyon』1983年
- 『ロバート・メイプルソープ写真集』PARCO出版、1987年
- 『Mapplethorpe』1992年
- 『メイプルソープの花』JICC出版局、1992年
[編集] 外部リンク
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