ロバート・パーカー
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ロバート・パーカー(Robert M. Parker, Jr. , 1947年7月23日 - )は世界で最も影響力のあるワイン評論家。アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア生まれ。
パーカーポイント(PP)と呼ばれるワインの100点満点の採点で知られ、ワインの価格に囚われない評価姿勢で支持を集める。しかしあくまで嗜好品であるワインがPPの採用によりあたかも絶対的評価が存在するかのような誤解を世間に広めてしまったことに付いては批判も多い。PPもまたあくまでパーカーの個人的好みを表現しているに過ぎない。
メリーランド大学で歴史と美術史を学び、1973年に卒業。1975年からワインに関する記事を書き始め、1978年にワイン小売業者向けのニュースレター"The Baltimore-Washington Wine Advocate"(後に"The Wine Advocate"と改名)の発行を開始。
アンナアゴスティーニにより、試飲してもいないワインに格付け評価したり、ワイン製造業者の豪勢な接待を受けるとその業者のワインを高く評価したりしていると批判する内容の暴露本がフランスで出版された。またその暴露本によるとパーカーは2005年のボルドーガイド本で「ドメーヌドジョガレ」を「注目に値する」と格付けし、26年後に飲むよう推奨したものの、実際にはアゴスティーニあての手紙で「このワインは知らない」と告白したという。また、複数の業者から接待された直後、その業者のワインを自分の著書で取り上げて称賛したとの例も挙げられている。