ロイヤル・サブリン級戦艦
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ロイヤル・サブリン級戦艦 | |
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HMS レゾリューション | |
艦級概観 | |
艦種 | 戦艦 |
艦名 | |
前級 | トラファルガー級戦艦 |
次級 | マジェスティック級戦艦 バーフラー級戦艦(二等戦艦) |
性能諸元 | |
排水量 | 基準:14,150トン、 満載:15,580トン |
全長 | 125.12m |
全幅 | 22.86m |
吃水 | 8.38m |
機関 | 垂直三段膨張蒸気機関×2 11,000馬力 |
最大速力 | 17.5ノット |
航続距離 | 10ノットで4,720浬 |
乗員 | 712名 |
兵装 | 連装343mm砲×2 152mm砲×10 57mm砲×16 47mm砲×12 450mm魚雷発射管×7 |
装甲 | 水線457mm 甲板102mm バーベット432mm 司令塔356mm |
ロイヤル・サブリン級戦艦 (Royal Sovereign class battleship) は、イギリス海軍がかつて用いていた前ド級戦艦の艦級。日本の富士型戦艦の原型であることでも知られる。
1889年に発注が行われ、1892年からその翌々年にかけてロイヤル・サブリン、エンプレス・オブ・インディア、ロイヤル・オーク、ラミリーズ、レパルス、レゾリューション、リヴェンジの7隻及び準同型艦フッドの合計8隻が就役した。
目次 |
[編集] 概要
本級は船体前後部の乾舷を従来の艦より1層上げることにより凌波性を向上させ、外洋や荒天での行動を容易にした。それにより近代戦艦の原型を確立させたといわれる。ただし旋回式砲塔の装備位置が高くなったことから重心の関係で密閉式とすることができず、露砲塔方式となっているが、これは後継のマジェスティック級戦艦では密閉式に改められた。本級でも8番艦のフッドのみは密閉式砲塔を備えているが、船体前後部の乾舷は従来式の低いものであり、そのためフッドは本級の最終艦でありながら近代以前の戦艦に分類されることがある。(左の画像参照)
その他の特徴としては対水雷艇兵器として速射砲が10門備え付けられていること、横揺れ防止の為にビルジキールが装備されていることなどがあげられる。
ド級戦艦の竣工などにより陳腐化したため、1911年から1915年にかけてスクラップや標的艦となるなどして退役した。
[編集] 艦名
- ロイヤル・サブリン Royal Sovereign:「王の統治」といった意味を持つ伝統的艦名。トラファルガーの海戦の副将コリンウッドの乗艦の名でもある。
- エンプレス・オブ・インディア Empress of India:「インド女帝」。当時のヴィクトリア女王のこと。
- ロイヤル・オーク Royal Oak:清教徒革命のとき、後のチャールズ2世が隠れて追手から逃れたオークの木。
- ラミリーズ Ramillies
- レパルス Repulse
- レゾリューション Resolution
- リヴェンジ Revenge
- フッド Hood(準同型):18世紀の提督サミュエル・フッド。子爵。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
ロイヤル・サブリン級戦艦 |
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前級:トラファルガー級 次級:マジェスティック級・バーフラー級 |
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