レコード芸術
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レコード芸術(レコードげいじゅつ)は、音楽之友社が発行する、クラシック音楽のレコード(現在はCDまたはDVD専門)の月刊誌である。通称レコ芸。
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[編集] 歴史
創刊は1952年。LPレコードが発売された翌年である。まだLPプレイヤーがあまり出回っておらず、新譜はSPのほうが多かった。1958年、初めてステレオ盤のクラシックLP発売、60年代になると、学校の音楽室や家庭にも、セパレート型ステレオが出回り始めた。
1969年にクラシックの千円盤が登場すると、ステレオセットも一般家庭に普及し、カラヤン、ベームなどの大物演奏家が来日、クラシック・ファンが増加し、、また、中学・高校生など、若い世代の読者も増えた。
[編集] 内容
メインは、最近一ヶ月間に発売されたCDおよびDVDの批評である。交響曲・管弦楽曲・協奏曲などの部門に分かれ、各部門二人ずつで批評し、二人が推薦マークをつけたメディアは特薦盤となる。創刊の当時から、音楽評論では最高の権威者が執筆に当たっており、国内のクラシック音楽批評では、朝日新聞の「試聴室」とともに、最も信頼の置けるものになっている。
そのほかに、演奏家や作曲家などをテーマにした特集が組まれており、海外版の試聴記や、クラシック音楽に関する随筆、演奏会の案内など、レコードを中心にクラシック音楽を楽しんでいる人たちの情報誌として編集されている。
21世紀になってから、特選盤の「さわり」を収録した試聴CDがおまけとして添付されている。
[編集] レコード・アカデミー大賞
日本で開催されるクラシックのレコード賞としては最も権威のある、レコード・アカデミー大賞を主催しており、毎年1月号にその受賞作と批評が発表される。