リベロ (バレーボール)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バレーボールにおけるリベロとは守備専門の選手のことである。
リベロ制は1997年ワールドグランドチャンピオンズカップで試験的に導入され、1998年に国際ルールとして正式に採用となった。リベロ制の導入は、背が低くても守備に卓越した能力のある選手に、活躍する機会を与えた。また、粘り強く、見ていて面白いプレーが多く見られるようになった。戦略的には、センタープレーヤーが後衛に行ったときに、交代することが多い。また、リベロはベンチにいるときは、監督の指示を聞いて、コートに入ったときにその指示をコート内のプレイヤーに伝えるという役割を負うこともある。
全日本のリベロ第1号は男子は西村晃一、女子は津雲博子(現姓、吉川)である。
[編集] ルール
- リベロは他の選手と異なる色のユニフォームを着用しなければならない。
- 中学・高校では他の選手と同じユニフォームの上に「L」の文字が入ったゼッケンを着用して代用することも認められている。
- リベロは、後衛の選手と何度でも交代することができる。
- その交代は正規の6回の交代には数えないので、無制限に交代もできる。
- 審判の許可を受けることなくサーブ前に何度も交代ができる。
- リベロがコートから出るときに交代できるのは、入れ代わっていたプレーヤーのみである。
- 必要があればコートを出て必要があれば交代してコートに入れることから、監督の指示をコート外からコート内へ伝える役目もする。
- サーブを打つことはできない。
- リベロが前衛でオーバーハンドによりあげたボールをネットより高い位置からアタックすることはできない。
- セッタープレーの禁止。
- リベロはネットより高いところにあるボールをアタックすることはできない。
- 攻撃的プレーの禁止。
- 「リベロは必ず使わなければならない。」というルールはない。
- ルールにより使用が義務付けられているわけではなく、必ずしも使う必要はない。