ラビ (航空機)

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ラビ

試作型2号機

用途：戦闘機
分類：試作戦闘機
製造者：イスラエル・エアクラフト・インダストリー
運用者：
初飛行：1986年 12月31日
生産数：3
退役：1987年 8月30日、計画中止
運用状況：計画中止

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ラビ（לביא、若獅子を意味する）は、イスラエルの試作戦闘機。

[編集] 概要

イスラエル空軍の新型戦闘機として1980年2月より計画が開始され、1982年10月にはプラット・アンド・ホイットニー製のエンジンを選定して開発が開始された。計画にはアメリカからの資金供給が行われ、1983年の時点で60%を負担していた。

コクピットにはイスラエルの戦訓が取り入れられ多重化されたシステムとなった。翼は、デルタ翼と可動式のカナードを組み合わせたものとなり、優れた機動性をもたらす事となった。

1986年12月31日に試作1号機が初飛行、その3ヶ月後には空中給油に対応するなどより生産型に近づいた2号機が飛行した。

両機を含めた5機の試作機が発注され製造されていたが、アメリカが支援を打ち切ったことにより資金的な問題が発生した。これは、F-16C/D及びF/A-18C/Dと輸出市場で競合する機体にアメリカが資金を拠出する意図がなかったためと考えられている。結果、1987年8月30日に財政上の問題により計画は中止された。

5機の試作機は、2号機が空軍博物館に保管され、3号機が技術実証機として既に完成している2機の部品を転用することで、完成した。1号機を含む残る3機は、廃棄された。

計画の中止後も技術開発は継続され、イスラエル空軍の装備及び輸出市場に各要素のシステムとして現れている。また、ラビの開発者が中国に渡って開発したものが、J-10である。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ラビ (航空機) に関連するマルチメディアがあります。

"The United States and the LAVI" by Lt Col James P. DeLoughry, USAF, Federation of American Scientists
"Israel Aircraft Industries (IAI) Lavi" by Ruud Deurenberg, Jewish Virtual Library