ラシュカレトイバ

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ラシュカレトイバ（Lashkar-e-Toiba；略称LeT　ウルドゥー語: لشكرِ طيبه laškar-ĕ Taiyyiba,）は、パキスタン・カシミール地方の分離独立闘争をするイスラム過激派。ラシュカレトイバとは、「敬虔な者の軍隊」を意味し、マルカズ・ダウアト＝ウリ＝イルシャード（宗教・社会保障研究センター）の軍事部門である。指導者は、ハーフィズ・　ムハンマド・サイード（Hafiz Muhammad Said）。本部は、ラーホール近郊のムリドカに位置する。日本の新聞では「ラシュカレ・タイバ」と表記されることが多い。英表記もLashkar-e-Tayyaba、Lashkar-ⅰ-Toiba等、複数あり定まっていない。

[編集] 概要

母体であるマルカズ・ダウアト＝ウリ＝イルシャード（マルカズ）は、ウサーマ・ビン＝ラーディンの師匠であるアブドゥッラー・アッザムの影響の下、1989年に創設された。ビン＝ラーディンは、この組織のスポンサーとなり、LeTもアル＝カーイダと関係があるとされている。

LeTの構成員は、本名を隠し、偽名で活動している。ビン＝ラーディンは、彼らを「シェイフ・アブ・アブドゥッラー」と呼んでいる。9月11日のテロ事件後、LeTの在米資産は凍結され、イギリスでは活動が禁止された（2000年）。2001年12月、アメリカ政府は、LeTをテロ組織に指定した。2002年1月、パキスタン政府も、LeTの活動を禁止し、資産を凍結した。LeTの活動禁止後、マルカズは、ジャマートゥト＝ダウアに改称した。

パキスタンのNews紙によれば、LeTは、パキスタン国内とカシミールに6カ所の軍事キャンプを保有している。その外、パキスタン国内には、約2,200人の構成員が存在するという。

[編集] 主なテロ事件

2000年12月 - デリーのレッド・フォートに対して自爆テロ。3人が死亡。
2001年1月 - シンガポールの空港でインド人5人を殺害。
2001年4月 - インド国境警備隊を襲撃。
2001年12月13日 - インド議会を襲撃。インドとパキスタン間の関係が険悪化。
2002年5月14日 - カルチャク市を襲撃。30人以上が死亡、48人が負傷。この襲撃後、パキスタン政府はハフィズ・モハマッド・サイードを逮捕し、11ヶ月間拘禁した。
2006年7月11日 - ムンバイでの列車爆破事件。LeTの別働隊とされるラシュカル＝エ＝クァッハル（Lashkar-e-Qahhar）が犯行声明を出した。