メガ・ファーマ
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メガ・ファーマ (Mega Pherma) とは、メガ・ファーマシーの略。日本語では巨大製薬企業と訳され、主に海外の巨大な製薬企業を指す言葉であったが、日本でも厚生労働省が2007年に発表した「新医薬品産業ビジョン」によって明文化した。
[編集] 概要
医薬品産業において使用される言葉であり、潤沢な研究開発費用を駆使して新薬創出を担い、その国を代表するような製薬メーカーを指して呼ばれる。
具体的な定義はまだ存在しないが、一般的に年間売上高が1兆円を超え、世界的な売上げ規模がトップ10に入るような新薬メーカーを指して呼ばれることが多い。
この定義で言えば、アメリカではファイザーやメルク、イギリスのグラクソ・スミスクライン、フランスではサノフィ・アベンティス、スイスのノバルティス・ロシュなどが挙げられる。
しかしながら、日本国内では売上げ1兆円を超える企業が存在せず、売上げ規模でもトップ10に入る企業も存在していない(2006年現在)。
日本の製薬市場は世界第2位の規模を誇りながら、世界に代表する製薬メーカーが存在しないという現状になっており、合併やM&Aによって巨大な企業に成長してきた海外メーカーと比べて、国内製薬メーカーの規模は相対的に低く、今後の世界的な市場動向によっては、日本の製薬企業が買収の危機に瀕するという可能性もある。