ミステリー列車が消えた
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『ミステリー列車が消えた』(ミステリーれっしゃがきえた)は、推理小説作家西村京太郎が著した長編推理小説である。
[編集] ストーリー
「出発は、8月8日(土)23:59、東京駅の10番線から、行先は不明」
国鉄の企画したブルートレイン「ミステリー号」。 雑誌「旅窓」記者の津山は、同僚で恋人の乗兼由紀子に、翌日に到着した場所から連絡を入れると約束してミステリー号に乗り込んだ。が、昼になっても連絡がない。心配になり東京駅を訪れた由紀子は、顔見知りの駅長助役の青木から「ミステリー号は、すでに京都の梅小路機関区を見学し、次の目的地の鳥取に向かった」と聞かされる。しかし、さらに問い合わせると、ミステリー号は到着予定時刻を二時間以上すぎても鳥取に到着していないという。
そんな中、国鉄総裁秘書室に一本の電話がかかってきた。
「ミステリー号の乗客400人を誘拐した。身代金は10億円」
[編集] 主な登場人物
- 十津川省三 - 警視庁捜査一課警部
- 亀井定雄 - 警視庁捜査一課刑事
- 本多課長 - 警視庁捜査一課課長
- 木本 - 国鉄総裁
- 北野 - 総裁秘書
- 津山研一 - 月間雑誌「旅窓」記者
- 兼乗由紀子 - 津山の同僚で恋人
[編集] トリックの可否
当小説における列車消失トリックを、発表当時も現在も、日本の現実の鉄道運行システムにおいて実行することは、絶対に不可能である。他にも、鉄道関係でおかしな描写が散見される。