マリ・アルカティリ
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マリ・アルカティリ(Marí bim Amude Alkatiri, 1949年11月26日 – )は、東ティモール民主共和国初代首相 。在職期間 2002年5月20日 – 2006年6月26日。
東ティモールの首都ディリ出身。東ティモール独立革命戦線書記長。
首相が実権を握る同国において、独善的な政治で内外から批判を集める。2006年3月の首都ディリにおける騒乱後、グスマン大統領らとの対立が決定的となり辞職に追い込まれた。
2007年6月30日に行われた議会選挙では、グスマン党首率いる東ティモール再建国民会議(CNRT)が議会第2党に躍進。東ティモール独立革命戦線は、かろうじて第1党であったが、88議席中21議席と大幅に議席を減らした。これは前大統領シャナナ・グスマンがCNRTを結成して選挙に挑んだからにほかならない。ラモス・ホルタ大統領は、与野党による挙国一致内閣を目指したがこれに異を唱えた。グスマンとの確執からにほからないが、一旦はその考えを受け入れる。しかし、CNRT率いる野党連合とフレティリンは、何週間も論争を繰り返したが合意には至らなかった。これにより、ラモス・ホルタ大統領は、野党連合による連立政権を組閣することを決断。8月6日にグスマン党首を首相に指名し、組閣を指示、8月8日にグスマンは首相に就任した。これに対して、東ティモールの憲法に違反するとして、法的手段で闘うと述べている。このことを受け、フレティリンはラモス・ホルタ大統領の決定を非難している。
独立をひかえた2001年12月2日~4日までラモス・ホルタらと来日。政府要人と独立へのプロセスや独立後のことについて協議した。また、2006年3月23日、来日して首相官邸で小泉純一郎首相と首脳会談。この時、日本の常任理事国入り支持の姿勢を示した。人材育成などの支援についても日本に要望している。
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