ポートステートコントロール
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ポートステートコントロール(Port State Control、PSC)とは、自国の港に入港する外国船籍の船に対してその国が行なう、船内設備や乗組員の資格などの安全に関する立入検査の事である。
入港される国の監督官が監査対象船に対して、港や船舶の安全、海洋汚染の防止のため、国際海事機関(IMO)などで定められた安全規定に満たしているか確認するために立入検査を行なう。通常は船舶の安全に関する国際条約に適合していないサブスタンダード船に対してのみ行なわれる。
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[編集] 歴史
[編集] 世界
1970年代後半、大型船舶の海難が増大した。海難を起こした船舶の多くは旗国、つまり船籍を有する国による監督体制が不十分であるなど、サブスタンダード船であったので、入港される側の国による監督を実施することの重要性が提起されるようになった。1981年、国際海事機関(IMO)においてPSCについての監督手続きに関する決議が採択されたことを契機に、世界的にPSCが本格的に実施されるようになった。
[編集] 日本
1997年のロシア船「ナホトカ号」による6,000klもの油流出事故で、PSCの必要性が求められた。また、2003年8月の北朝鮮からの万景峰号の入港で、PSCの強化がニュースとなった。
日本の監督官としては、2003年には103名の「外国船舶監督官」が各地方運輸局に配置されている[1]。
[編集] 検査
- 書類
- 条約と資格証明書
- 航海日誌
- 油記録簿
- 救命設備チェックリスト など
- 船内検査
- 操舵室、機関室、居住区 等の居室部分
- 防火設備、救命艇、その他の装置類
- 貨物の積載状況
- 船員人数とその資格[1]
[編集] 出典
- ^ a b 森隆行著 『まるごと! 船と港』 同文館出版 2008年3月19日初版発行 ISBN 978-4-498-57861-9
[編集] 関連項目
- 便宜置籍船
- 旗国統制
- 船舶油濁損害賠償保障法