ペイントソフト
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ペイントソフト(Paintソフト)とは主にマウスなどポインティングデバイスを用いて、コンピュータ上で画像を描く2次元コンピュータグラフィックスのアプリケーションで、内部表現をラスタ形式としているところに特徴が有る。「ペイント系」ソフトとも呼ばれるが、これはMacintosh初期のグラフィックソフトであったMacPaintを由来とすることによる。道具としての使いやすさを強調するときや、DTP等他のアプリケーションソフトの一部機能として使うときには、「ペイントツール」という呼び方も有る。又Adobe Photoshop等写真修整を主たる目的とした「フォトレタッチツール」も元来ペイント系に含まれるが、「フォトレタッチ」という用語が一般化してからは、「ペイントソフト」とは呼ばれることは少なくなり、絵を描くことに特化したCorel Painter等を呼ぶことが多くなってきている。
[編集] 歴史
日本ではMacintoshが紹介される以前に、既にPC-9801が有り、早い段階からいわゆる「ドット絵」を編集するソフトが有った。特に同機種のアナログ16色表示に対応したゲームソフトの開発の為に、かなり高機能なソフトも市販されていた。その後Microsoft Windows3.1が登場し、アクセサリソフトとして「ペイントブラシ」が備えられたが、このころまではやや自虐的に「お絵描きソフト」と販売サイドも開発サイドも呼んでいた。色数が16色又は256色しかなく、「子供だましのレベル」というニュアンスが込められていたのである。「ペイントソフト」という呼び方が定着したのは、パソコンのグラフィック機能が強化され、フルカラーで処理できるMacintoshやWindows95のアプリケーションが登場してからのことである。
[編集] 関連項目
[編集] 参考資料
- 「入門CGデザイン」(CG-ARTS協会)