ベルト・モリゾ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベルト・モリゾ(Berthe Morisot、1841年1月14日 - 1895年3月2日)は、マネの絵画のモデルとしても知られる、19世紀の印象派女性画家。
マネに絵画を学びながら、彼のモデルを多く務めた。マネとの恋仲を噂されることもあったが、実際は1874年に彼の弟ウージェーヌ・マネと結婚した。1879年に娘ジュリーを出産。
モリゾの画風は自然の緑を基調としたものが多く、穏やかで、母子の微笑ましい情景などが特徴的である。男性中心の19世紀における女性画家ということもあって、フェミニズム研究でのアプローチが多い。
ルノワールやマラルメとの親交もあった。モリゾの死後、マラルメ、ドガ、ルノワールは16歳で孤児となったジュリーの後見人となる。ジュリーは日記を綴るが、そこではマラルメや印象派の画家たちの日々の様子が描かれている。
また死後の回顧展ではマラルメがカタログの序文を書いた。その序文は『ディヴァガシオン』に再収録されている。