ベタイン
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ベタイン (betaine) とは正電荷と負電荷を同一分子内の隣り合わない位置に持ち、正電荷をもつ原子には解離しうる水素原子が結合しておらず(四級アンモニウム、スルホニウム、ホスホニウムなどのカチオン構造をとる)、分子全体としては電荷を持たない化合物(分子内塩)の総称。
生体物質としてはカルニチン、トリメチルグリシンなどがある。元来はトリメチルグリシンのこと(テンサイ Beta vulgaris から得られたため命名された)だったが、現在はこれを含めて類似構造を持つ、アミノ酸のアミノ基に3個のメチル基が付加した化合物の総称としても用いられ、化学者には上記の定義の化合物の総称として使われることが多い。