ヘキサニトロスチルベン
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ヘキサニトロスチルベン | |
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IUPAC名 | 1,3,5-トリニトロ-2-[2-(2,4,6-トリニトロフェニル)エテニル]ベンゼン |
別名 | HNS、JD-X |
分子式 | C14H6N6O12 |
分子量 | 450.231 g/mol |
CAS登録番号 | [20062-22-0] |
密度と相 | 1,74 g/cm3, 固体 |
融点 | 316 ℃ |
SMILES | O=[N+](c1cc([N+]([O-])=O) c(/C=C/c2c([N+]([O-])=O)c c([N+]([O-])=O)c c2[N+]([O-])=O) c([N+]([O-])=O)c1)[O-] |
爆薬としての性質 | |
爆速 | 8350 m/s, 仮比重 1,7 |
ヘキサニトロスチルベン(英:hexanitrostilbene、略称:HNS、別名:JD-X)とは1960年代に開発された高性能爆薬である。 極めて高い耐熱性と使用年数を持っている。 使用可能温度は −195 ℃ から 200 ℃ と大変に広い、また使用年数が長く理論上は20年、実用レベルで10年以上を保証している。
耐熱性能はきわめて高く 110 ℃ で17日間の保存に耐えることが出来る。
製造法はトリニトロトルエンを材料としてワンステップで合成されるためコストも比較的安い。 その方法は、15 ℃ のTHF溶媒中にナトリウムメトキシドを作用させ、続いて次亜塩素酸ナトリウムで酸化して製造する。これはベンジル位の水素が抜けやすいことを利用している。