プラット・アンド・ホイットニーJT9D
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プラットアンドホイットニー JT9D は、アメリカにある3大航空機エンジンメーカーのひとつ、プラット・アンド・ホイットニーが製造した民生用ジェットエンジン(ターボファンエンジン)のシリーズである。
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[編集] 概要
高バイパス比ターボファンエンジンのさきがけともいえる存在でもあり、1960年代後半に開発された。いくつか派生形式があるが、ボーイング767型機、エアバスA300-600R型機、同A310型機に搭載された-7R4D型がPW4000シリーズ似な外観をもっているほかはみな似た外観を持っており、7R4D型とそれ以外の派生形式を見分けるのは容易だが、7R4D型以外の各形式を見分けるのは容易ではない。
なお、7R4D型はETOPS180分の認定を受けている。
[編集] 搭載機種
ボーイング747クラシックやマクドネルダグラスDC-10など割合古い形式に搭載されていることが多いが、ボーイング767などいわゆる第4世代のジェット機にも一部搭載されている。
[編集] JT9D-7A型
[編集] JT9D-7Q型
[編集] JT9D-7R4G2型
[編集] JT9D-59A型
[編集] JT9D-7R4D型
ただしこれ以外にもいくつか派生形式がある。
[編集] 要目(JT9D-7A)
- 軸流式ターボファンエンジン
- 直径:2,247mm
- 全長:3,255mm
- 重量:4t
- 最大出力:21t
- 圧縮比:22.3
- バイパス比:5.15
- ファン段数:1
- 圧縮機段数:低圧3、高圧11
- タービン段数:高圧2、低圧4
[編集] 展開
JT9D エンジン ファミリー | ||||||||||||||
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JT9D-3A | JT9D-7 | JT9D-20 | JT9D-7Q/7Q3 | JT9D-59A/70A | JT9D-7R4D/D1 | JT9D-7R4H1 | ||||||||
静止推力(ポンド) | 45800 | 47900 | 49400 | 53000 | 53000 | 48000 | 56000 | |||||||
基本エンジン重量 (ポンド) | 8608 | 8850 | 8450 | 9295 | 9155 | 8905 | 8885 | |||||||
全長 (インチ) | 128.2 | 128.2 | 128.2 | 132.1 | 132.2 | 132.7 | 132.7 | |||||||
ファン直径 (インチ) | 92.3 | 92.3 | 92.3 | 93.6 | 93.6 | 93.4 | 93.4 |