ブレイクビーツ
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ブレイクビーツは、サンプラーや波形編集ソフトウェアを使用してドラム演奏のフレーズを分解しシーケンサーで組み立て直すという音楽制作の方法。およびその方法を伴った音楽のジャンル。
クール・ハークの「ブレイクビーツ」思想とともにヒップホップの制作方法として広まり、以降ドラムンベースなど様々なエレクトロミュージックに広く用いられる。
サンプリングされたドラムフレーズを、時間軸に沿って単音、もしくは任意の拍数(=音価)のサンプルに切り分け、それらをシーケンサーなどを用い元々のフレーズとは異なる順序で演奏し新たな楽曲を構成していく。
分解されるドラムフレーズの素材には、新規に録音されるもののほか、既存の楽曲から抜き出したものを使用することもある。
[編集] 有名ブレイクビーツリスト
- Incredible Bongo Band - "Apache"(アパッチ)
- ジェームス・ブラウン(James Brown) - "Funky Drummer"(ファンキー・ドラマー)
- ボブ・ジェームス (Bob James) - "Take Me to The Mardi Gras"(テイク・ミー・トウ・ザ・マーディーグラー)
- Dennis Coffey - "Scorpio"(スコーピオ)
- オーティス・レディング(Otis Redding) & Carla - "Tramp"(トランプ)
- The Mohawks - "The Champ"(ザ・チャンプ)
- The Blackbyrds - "Rock Creek Park"(ロック・クリーク・パーク)
- クール・アンド・ザ・ギャング(Kool & the Gang) - "Jungle Boogie"(ジャングル・ブーギー)
- Lyn Collins - "Think(About It)"(シンク・アバウト・イット)
- The Honeydrippers - "Impeach The President"(インピーチ・ザ・プレシデント)
- Taana Gardner - "Heartbeat"(ハートビート), 1981年
- エモーションズ(The Emotions) - "Blind Alley"(ブラインド・アリー)
- グローヴァー・ワシントン・ジュニア(Grover Washington, Jr.) - "Hydra"(ハイドラ)
- The J.B.'s - "Pass The Peas"(パス・ザ・ピーズ)
- アヴェレージ・ホワイト・バンド(Average White Band) - "Schoolboy Crush"(スクールボーイ・クラッシュ)
- Billy Squier - "The Big Beat"(ビッグ・ビート)
- ジョージ・クリントン(George Clinton) - "Atomic Dog"(アトミック・ドッグ)
- ジョー・コッカー(Joe Cocker) - "Woman To Woman"(ウーマン・トウ・ウーマン)
- Skull Snaps - "It's A New Day"(イッツ・ア・ニュー・デイ)
- Melvin Bliss - "Synthetic Substitution"(シンセチック・サブスティチューション), 1973年
- Jimmy Castor Bunch - "It's Just Begun"(イッツ・ジャスト・ビーガン)
- Magic Disco Machine - "Scratchin'"(スクラッチン), 1975年
- クラフトワーク(Kraftwerk) - "Trans-Europe Express"(トランズ・ユーロップ・エックスプレス)
- ファンカデリック(Funkadelic) - "Not Just Knee Deep"(ノット・ジャスト・ニー・ディープ)
- Babe Ruth - "The Mexican"(ザ・メキシカン)
- The Winstons - "Amen, Brother"(アーメン・ブラザー)