フウチョウソウ目
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?フウチョウソウ目 | |||||||||||||||
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セイヨウフウチョウソウ Cleome speciosa |
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分類 | |||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||
Capparaceae Hutch. (1924) |
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科 | |||||||||||||||
本文参照 |
フウチョウソウ目(-もく、Capparales)は双子葉植物の分類群でフウチョウソウ科をタイプ科とするもの。アブラナ科、フウチョウソウ科などを含むが、内容は分類体系によって異なる。
[編集] クロンキスト体系
クロンキスト体系の分類におけるフウチョウソウ目は次の科を含む:
なお、新エングラー体系ではこれらをケシ目に含めているが、現在ではケシ科とは縁が遠い(形態的にはやや似ているが)ことがわかっている。
[編集] APG植物分類体系のアブラナ目
APG植物分類体系では、これに他の科を加えてアブラナ目 (Brassicales) と称している。これは以下の通り:
- アカニア科 Akaniaceae
- ブレッシュネイデラ科 Bretschneideraceae
- バティス科 Bataceae
- アブラナ科 Brassicaceae(旧フウチョウソウ科を含む)
- パパイア科 Caricaceae
- Emblingiaceae
- ギロステモン科 Gyrostemonaceae
- Koeberliniaceae
- リムナンテス科 Limnanthaceae
- ワサビノキ科 Moringaceae
- Pentadiplandraceae
- モクセイソウ科 Resedaceae
- サルウァドラ科 Salvadoraceae
- Setchellanthaceae
- トウァリア科 Tovariaceae
- ノウゼンハレン科 Tropaeolaceae
アブラナ科とフウチョウソウ科は近縁で、詳細な系統関係はまだ明らかになっていない(アブラナ科はフウチョウソウ科の中の1系統であるかもしれない)ため、ここでは暫定的にアブラナ科としてまとめている。
フウチョウソウ科、アブラナ科、ワサビノキ科や、新たに加えられたパパイア科、ノウゼンハレン科などは、カラシ油配糖体(ワサビやカラシの辛味成分イソチオシアン酸アリルのもとになる)を含む。これ以外にもカラシ油配糖体を含む植物はわずかにあるものの、ほぼアブラナ目の特徴といってよい。