ピストル星
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ピストル星(Pistol star)は1990年代の始め、ハッブル宇宙望遠鏡で発見された、それまで観測された銀河系の恒星のうち、最も明るい超巨星である。太陽の約400~1500万倍明るく、300~340倍大きいとされる。この星の直径は、太陽から木星までの距離が全て埋まるくらいの大きさと言われている。太陽が1年間に放射するエネルギーを6秒ほどで放出している。銀河の中心のいて座の方向に地球から約2万5000光年の距離にある。星間物質によって隠されていなければ、4等星ほどの明るさでみえるとされる。ハッブル宇宙望遠鏡の星間物質の影響の小さい赤外線領域の観測によって発見された。巨星の寿命は短いので100万年から300万年後の間に新星か超新星になると考えられている。なお、観測史上最も明るい恒星の座は、2004年に発見されたLBV 1806-20に譲る事となった。