ビルボ・バギンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビルボ・バギンズ (Bilbo Baggins、第三紀2890年9月22日 - 、) は、J・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした小説、『ホビットの冒険』、『指輪物語』の登場人物。
フロド・バギンズの養父。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] ホビットの冒険
魔法使いガンダルフに誘われて、13人のドワーフ達とともに、竜から財宝を取り返すべく旅立つ。ゴブリンの洞窟で拾った魔法の指輪の助けも合って、「しのびのもの」として活躍した。闇の森のエルフ王にその気高さを称えられ、「エルフの友」と呼ばれる。
[編集] 指輪物語
故郷のホビット庄を去り、裂け谷へと旅立つ際、一つの指輪を自らの意思で手放し、フロドに譲った。指輪所持者自らの意思で一つの指輪が手放されたのは、後にも先にもこの時だけである。 裂け谷でフロドらと再会した際、フロドにミスリルの胴着、エルフの短剣つらぬき丸を与える。 指輪戦争終結後、指輪所持者の一人としてフロド、エルロンドらとともに西へと旅立つ。
[編集] 性格
母方・トック家の遠い祖先に冒険者を持つため、穏やかで保守的な典型的ホビット気質とともに、突飛さ・無鉄砲さを併せ持つ。 冒険前は通常のホビット同様、引っ込み思案の小心者だった。旅など、危険がつきまとうものは愚かなことだと信じ、疑わなかった。しかし仲間との冒険を通じて勇気を持つことを知り、後半ではかなり大胆な行動も迷わず実行するという無鉄砲さも見られる。
はなれ山への旅、その後の人生において魔法使い、人間(ドゥネダインのアラゴルン、谷間の国のバルド)、エルフ(エルロンド、スランドゥイル)、ドワーフら、鷲たち、熊人ビヨルンと、排他的かつ保守的なホビットとしては異例なことに他種族間にも非常に広い交友関係を結んでいる。