ニンジャBOY あばれ!忍丸
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『ニンジャBOY あばれ!忍丸』(ニンジャボーイ あばれにんまる)は、菊池モモタロー(原作:富田祐弘)による日本の漫画作品。
『コロコロコミック』(小学館)にて1991年6月号から1992年3月号まで連載された忍者アクション漫画。
目次 |
[編集] 概要
近未来を舞台としたハイテクノロジー社会と忍者の世界観を融合させた作品。
作画に新人漫画家の菊池モモタロー、原作にアニメ脚本家である富田祐弘、企画構成にマルチクリエイター広井王子率いるレッドカンパニー(現レッド・エンタテインメント)という、当時の連載作品の中でも一風変わったグループでの製作隊形を取っている。
単行本は全2巻、すでに絶版で再版の予定も無い。 なお、単行本第2巻には打ち切りによる連載終了で発表されなかった、 ルーン島を舞台とした物語の結末部分が23ページに渡って補完されている。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
使い方によっては世界を平和にも崩壊にも導くと言われる神秘の巻物『聖カバラ秘術書』をめぐって、忍者軍団が中心となって全世界が抗争に明け暮れる近未来世界。とある大都市から遠く遠く離れ、そんな騒動とは無縁の奥伊賀の森に修行中の駆け出し忍者『あばれ忍丸』がいた。その日も、いつものように修行装置のからくりで目を覚まし、忍犬ポチポチと共に早駆け、葦飛びをこなす。仕上げの精神修養を兼ねた用足しを終え、ふと川上から長い紙が流れて来た事に気付いた忍丸がこれ幸いと拾い上げると、手の中で一気に巻き取られて一巻の巻物となり、数秒の閃光の後に巻物から投影された少女のホログラムに助けを求められた。実は、これこそがとある忍者が命を賭して風魔忍者地獄衆から守り抜いた『聖カバラ秘術書』だったのだ。これをきっかけに忍丸は伊賀、風魔を始めとする秘術書争奪戦に巻き込まれる事となる……。
[編集] 登場人物
[編集] 主要キャラクター
- あばれ忍丸(にんまる)
- 本作の主人公。奥伊賀の森に自作の小屋『修行の砦』を建てて忍犬ポチポチと暮らし、忍者の修行に励む駆け出し忍者。駆け出しとはいえ素質は極めて高く、数ある忍術の中でも高位とされる『疾風竜巻の術』とアレンジを加えた風の忍術、オリジナルの『吸引やもりの術』『へのかっぱの術』などを使う。
- ポチポチ
- 忍丸のパートナーである忍犬。およそ武器を使わず、ほとんど相手に襲い掛かって殺傷する事もないという優しい気性だが、感情的な行動を取る忍丸に色々とヒントを与えるブレーン的存在。体が小さく中性的な容姿であり、敵の忍犬を足止めする『くの一変身の術』を得意とする。
- ミカエル姫
- 『聖カバラ秘術書』を通して忍丸に助けを求めた少女。その正体は、かつて強大な秘術書の力で滅ぼされた国の人間で、ルーン島の神殿に設置された機械の力によって秘術書の力と同調して擬似的に『秘術書の精霊』となり、人の手にはあまりにも大きすぎる力を持つ秘術書を世界から抹消してくれる人物を探していた。
- 聖忍導師ヒリュウ(せいにんどうし-)
- 物語後半に登場するキーパーソン。秘術書に導かれて『天空のぼり龍の門』を訪れる者に試練を課し、秘術書を守るにふさわしい人物、ひいてはその証である『聖風剣』を託せる人物を探していた。『幻覚龍神の術』『かげくらましの術』など、ほとんど伝説と言われる忍術を扱い、唯一ミカエル姫の所在と秘術書との関係を知る上、聖風剣の守護者という立場から見て、外見こそ70代前後の老人だがそれをはるかに超える高齢であると推測される。
[編集] 伊賀忍者BOY四人衆
- 月影翔馬(つきかげしょうま)
- 伊賀忍者BOY四人衆のリーダー。あらゆる忍術に長けており、伊賀忍軍の中でもトップクラスの実力の持ち主。常に冷静沈着かつ柔軟な考えの持ち主で、忍丸の『聖カバラ秘術書』捜索隊参加には好意的な面を見せていた。
- 金剛力也(こんごうりきや)
- 伊賀忍者BOY四人衆のサブリーダー。恵まれた体躯による怪力が持ち味で、先端にトゲ付き鉄球を据えた仕込み六角杖の他、バズーカなどの重火器の使用を得意とする。当初は捜索隊に組み込まれた忍丸に対してあまり良い印象を持っていなかったが、伊賀砦での敗北を根に持ちつつも徐々に理解を示すようになった。
- 花吹雪乱蝶(はなふぶきらんちょう)
- 伊賀忍者BOY四人衆の一人。特に幻術に関しては右に出る者のいないほどの使い手であり、忍び刀の仕込み鞘から火薬の爆発力でくないを発射させる『くないライフル』を得意とする。外見だけでは男性なのか女性なのか全く見分けがつかないが、端々の描写から男性と推測できる。
- 小道獣助(こみちじゅうすけ)
- 伊賀忍者BOY四人衆の一人。身長が忍丸と同じくらい低いため身の丈以上の直槍(じきやり)、三叉槍を好んで使い、動物使いの忍術を得意とする。物語後半からは命令違反同然で忍丸と二人で行動するようになる。
[編集] 風魔忍者地獄衆
- 鶴鬼(つるき)
- 風魔忍者地獄衆のリーダー。鳥の爪先を模した靴、飛び道具にもなる飛行用の大きな羽を自在に操り、空中からの掃討を得意とする。飛行術の他に『毒羽の術』『鶴の羽返しの術』を使う。
- 亀鬼(かめき)
- 風魔忍者地獄衆の一人。特殊な水を扱う術に長けており、中でも瞬間接着剤の滝で水囲いを作り出し、相手を取り囲んで動きを封じてしまう『滝の白糸の術』を使う。風魔の忍者砦『風魔館』では、様々な機械を扱って科学的に秘術書に記された秘文字を分析しようとしていた事から、地獄衆の参謀役である事がうかがえる。
- 豚鬼(とんき)
- 風魔忍者地獄衆の一人。一見すれば肥満体の巨漢だが、見た目に反して身軽であり、手裏剣などを脂肪でガードする特殊な体を持つ。
- ?鬼(熊鬼、くまきという説あり)
- 第1話で登場し、伊賀忍者BOY四人衆に倒された風魔忍者地獄衆の一人。火の術を得意とする。
- 念鬼(ねんき)
- 物語後半から登場する風魔のはぐれ忍者。伊賀忍者BOY四人衆に秘術書を奪取された一件から、風魔忍軍の首領が新たに派遣した風魔忍者地獄衆。忍術の中でも伝説化されている『影の術』を使う凄腕の忍者で、首領の命令によって鶴鬼を殺害した後にリーダーとして亀鬼、豚鬼を従える。聖忍導師ヒリュウとは旧知の間柄であるような描写があり、実力はヒリュウ以上。
[編集] その他
- 秋葉流アマゾネス忍者軍団
- 羽黒流格闘レスラー軍団
- 紀州忍者(ロボット)
- 南蛮忍者軍団(サイボーグ)
- 魔獣忍者(爬虫類型人間)