ニューヨーク級戦艦
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ニューヨーク級戦艦 | |
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艦級概観 | |
艦種: | 戦艦 |
艦名: | ニューヨーク州に因む |
前級: | ワイオミング級戦艦 |
次級: | ネバダ級戦艦 |
同型艦: | ニューヨーク (BB-34) テキサス (BB-35) |
性能諸元 (ニューヨーク) | |
排水量: | 基準: 27,000 トン 戦時: 28,367 トン |
全長: | 573 ft (174.65 m) |
全幅: | 95.5 ft (29.11 m) |
吃水: | 28.5 ft (8.69 m) |
機関: | 2軸 14缶 27,100hp |
燃料: | 石炭: 2,850 トン 重油: 400 トン |
最大速力: | 21 ノット |
航続距離: | |
乗員: | 士官、兵員 1,042名 |
兵装: | 45口径14インチ (35.6 cm)連装砲5基 51口径5インチ (12.7 cm)単装砲21基 21インチ (53.3 cm)水中魚雷発射管4門 |
装甲: | 装甲帯: バルクヘッド: バーベット: 砲塔: 14 in 甲板: |
ニューヨーク級戦艦 (New York class battleships) はアメリカ海軍の戦艦の艦級。ワイオミング級戦艦に引き続き建造された最初の超弩級戦艦である。同型艦はニューヨーク、テキサスの 2隻。
目次 |
[編集] 艦形について
本級は「ワイオミング級」の改良型で、イギリス海軍の「ドレッドノート」を凌駕する戦艦としてアメリカ海軍初の14インチ(35.6cm)砲を搭載した戦艦である。
[編集] 主砲塔配置
主砲は、新設計の「1910年型Mk. 12 35.6cm(45口径)連装砲」である、背負い式の 1番・2番主砲塔、司令塔を組み込んだ操舵艦橋、前部籠マストの中段部と最上段には露天の見張り台がある。2本煙突の間には2対の探照灯塔とそれを基部にした艦載艇クレーン、後部籠マストにも2段の見張り台、後ろ向きの3番主砲塔、背負い式の4番・5番主砲塔の順に配置した。何故、前級の「ワイオミング級」と同一の主砲塔6基の配置にしなかったかと言うと、同配置のまま14インチ砲を採用すると全長が伸び、船体が大型化し高価なものになってしまう為に避けられた。一見すると近代超弩級戦艦を保有している様に見えるが、主砲塔の天蓋部には6枚のハッチが設けられ、遠距離砲戦時の高角度落下弾の可能性をまるで考えておらず、列強海軍の物まねをした沿岸海軍の発想でしかなかった。
[編集] 副砲等
副砲はアメリカ弩級戦艦伝統の「1910年型12.7cm(51口径)砲」を引き続き採用した。配置はケースメイト配置で1番主砲塔前方に片舷2基ずつ、船体中央部に5基ずつ、5番主砲塔後部に2基ずつと4番・5番主砲塔天蓋に1基ずつと、艦尾に1基の計21門である。後に主砲塔付近や艦尾の副砲は外洋航行時に波浪が吹き込むために閉塞された。その他に対戦艦用に53.3cm水中魚雷発射管4門を装備した。
[編集] 艦体
典型的な平甲板型船体だが、軽くシアを付けてアメリカ戦艦の弱点であった耐波性を改善した。全長はワイオミング級の171.3mよりもニューヨーク級では174.7mと約3m伸びた。
[編集] 推進機関
ボイラーはバブコックス&ウィルコックス式重油石炭混焼缶を14基積み、推進機関は前級と異なり、海軍の出した要求「アメリカ西海岸からフィリピンまで航海できるもの」を満たす高出力タービンを開発できなかったため、ここに来て再びレシプロ機関を採用し、これを2基2軸推進とした。
[編集] 艦歴
[編集] 竣工後の小規模改装
1925年~1927年に改装が行われ、缶を重油石炭混焼缶から重油専焼缶に更新して航続能力を向上させ、それに伴い艦橋側の煙突を撤去し、数は1本に減少した。また、第一次大戦のイギリス超弩級戦艦が水雷兵器により戦闘不能になった戦訓から魚雷防御隔壁を増やし、バルジを追加して艦幅が32.4mと増し、速力が落ちた。同時に水平防御面も改良された。前檣と後檣は籠マストから三脚檣に変更、特に後檣は3番主砲塔前方から3番・4番主砲塔間へと場所を移し、背の低い物を設置した。艦橋構造も拡幅され、完全な密閉構造となった。煙突付近には塔型の見張り所を新たに追加した。また、水上機運用のためにカタパルトを3番主砲塔に設置し、艦載艇クレーンはより大型の物に換装した。波浪により被害のあった中央部副砲5門のうち前方3門を主甲板上に新たに設けられた張り出しに移し、その天蓋部に7.6cm単装高角砲を片舷4門ずつ計8基増設した。操舵艦橋上にあった測距儀は2番・4番主砲塔天蓋部に移設した。
1935年には三脚檣トップにフラットを設け、28mm高角機銃が新たに追加された。改装終了後の1937年には「ニューヨーク」がイギリス、スピッドヘッドにてジョージ6世戴冠記念観艦式に参列。1938年にはアメリカ戦艦として初めて艦載レーダーを設置した。
[編集] 要目
[編集] 竣工時
- 水線長: -m
- 全長: 174.7m
- 全幅: 29.6m
- 吃水: 7.9m
- 基準排水量: -トン
- 常備排水量: 28,500トン
- 満載排水量: -トン
- 兵装: 35.6cm(45口径)連装砲5基、12.7cm(51口径)単装砲21基、53.3cm水中魚雷発射管4基
- 機関: バブコックス&ウィルコックス式重油石炭混焼缶14基+レシプロ2基2軸推進
- 最大出力: 27,100hp
- 航続性能: 12ノット/9,060海里
- 最大速力: 21ノット
- 装甲
- 舷側装甲: 305mm
- 甲板装甲: 51mm
- 主砲塔装甲: -mm(前盾)、-mm(側盾)、-mm(後盾)、115mm(天蓋)
- パーペット部: -mm
- 司令塔: -mm
- 航空兵装: -
- 乗員: 1,042名
[編集] 最終時
- 水線長: -m
- 全長: 174.7m
- 全幅: 32.4m
- 吃水: 7.9m
- 基準排水量: 27,400トン
- 常備排水量: 31,400トン
- 満載排水量: -トン
- 兵装: 35.6cm(45口径)連装砲5基、12.7cm(51口径)単装砲6基、7.6cm(50口径)単装高角砲10基、40mm四連装高角機関砲10基、20mm連装機関砲1基+同単装機関砲44基、53.3cm水中魚雷発射管4基
- 機関: B・エクスプレス式重油専焼缶6基+レシプロ2基2軸推進
- 最大出力: 28,100hp
- 航続性能: 10ノット/15,400海里
- 最大速力: 19.7ノット
- 装甲
- 舷側装甲: 305mm(最厚部)、254mm(ヴァイタルパート端部)、152mm(第一甲板部)
- 甲板装甲: 51mm
- 主砲塔装甲: 356mm(前盾)、-mm(側盾)、-mm(後盾)、115mm(天蓋)
- パーペット部: 305mm
- 司令塔: 305mm
- 航空兵装: 3機
- 乗員: 1,310名
[編集] 関連項目
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