デュスノミアー
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デュスノミアー（古典ギリシア語:Δυσνομία, 英語：Dysnomia）は、ギリシア神話の女神で、争いと不和の女神エリスの娘である。
日本語では、デュスノミア、ディスノミアとも呼ぶ。
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[編集] 概説
デュスノミアは、ヘーシオドスの『神統記』に記されており、エリスが生んだ神々として、労苦（ポノス）、忘却（レーテー）、悲嘆（アルゴス）、戦争や殺人、虚言、口争いなどの神々と共に生まれたとされる[1]。秩序の破壊の意味であり、「不法」の女神とされ、破滅（アーテー）と共に並べられている。
ギリシア神話では、詩や文学などでこの女神について言及されることは稀で、ヘーシオドスの哲学的思索、あるいは教訓的な意味で「不法」を擬人化して神としたものと言える。しかし、ギリシア哲学においては、倫理概念の神格化として大きな意味を持った、プラトンは、『法律』においてこの神に言及している。
ソロンの残存する詩の断片においては、秩序の女神たちであるホーライのひとりであるエウノミアーが、法を正しく守る女神として、デュスノミアーと対比的に語られている。
[編集] 脚注
- ^ 『神統記』 226行－230行
[編集] 参考書籍
- ヘシオドス 『神統記』 岩波書店
[編集] 関連項目
ディスノミア (衛星)：エリス (準惑星)の衛星。
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