ソフト・セル
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ソフト・セル(Soft Cell)はイギリスの音楽ユニット。マーク・アーモンド(ヴォーカル)とデイヴ・ボール(シンセサイザー)のふたり。ニューウェーブの代表的なグループのひとつである。
ヴォーカルで作詞者のマーク・アーモンドはゲイであることを公言しており、そのためか曲名などに色っぽい名前がつくものが多く(例:アルバム『エロティック・キャバレー』(Non-Stop Erotic Cabaret)等)、歌詞の世界も愛やロマンスのみならず退廃的かつ背徳的な内容のものが多い。1981年にグロリア・ジョーンズの1964年の曲(全くヒットしなかった)をカヴァーした『汚れなき愛』(Tainted Love)[1]が大ヒットし全英チャートで1位になり、全米チャートでも最高で8位、43週間もチャートした。その後4枚の全英ヒットシングルを含む10枚近いシングルと、3枚のアルバムを出したものの、1984年に解散。
アーモンドは数多くのバンドやアーティストとの競演を経て、ロマンを強調した耽美的な歌詞と、テクノからシャンソンまで幅広いジャンルを包括する音楽性を特徴としたソロ活動を続けている。一方ボールはソロアルバムを出した後テクノユニット「ザ・グリッド」(The Grid)を結成、一時解散したが再結成し現在も活動している。
1991年に「マーク・アーモンド フィーチャリング ザ・グリッド」という形で一時的に再結成し、アーモンドのアルバムで数曲競演した後、2001年のライブで正式に再結成。2002年にアルバム『クルーエルティ・ウィズアウト・ビューティー』(Cruelty Without Beauty)を発表し、イギリス国内を含んだヨーロッパツアーを行った。現在は主だった活動はしていないが、リミックス・アルバムの発表が予定されている。
[編集] 脚注
- ^ 原題は直訳すると「けがれた愛」。全く正反対の意味になってしまった大誤訳である。