セントーン
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セントーンとはプロレス技の一種。マット上で倒れている相手に向かって、ジャンプしてから尻餅をつくようにして身体をあびせかける。セントーンとはスペイン語で「尻餅」の意。メキシコマットではよく使われる技のひとつ。トップロープから放つ場合、プロレスの醍醐味である避けられたら大ダメージを負ってしまうという心配をファンに抱かせることができる大技である。
日本ではディック東郷、ヒロ斎藤が得意技としている。ヒロはトップロープから放つときもあり、この技で佐々木健介からフォール勝ちを奪った実績もある。今では「ヒロ斎藤=セントーン」というイメージがファンの中で広く浸透し、ヒロがこの技を出すと会場が大きく沸くほどの認知度である。助走をつけて片足を揚げてから反対の足で地面を蹴り体を宙に浮かせる。これにより非常に長い滞空時間を保ち、最高地点から落下後まで体が開かず芸術的なセントーンを繰り出している。ヒロ斎藤がセントーンを必殺技にした理由を「自爆しても痛くないから」と週刊プロレスのインタビューで述べている。一方東郷は「マスター・オブ・セントーン」の異名を取り、飛び上がりが非常に高いのが特徴である。
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[編集] 派生技
[編集] サンセットフリップ(サマーソルトドロップ)
- その場で前宙してセントーンを浴びせる技。
[編集] セントーン・アトミコ
- 空中で前方に回転して浴びせるセントーン。ザ・グレート・サスケなどルチャドールが得意とする。ジェフ・ハーディーやMIKAMIのスワントーン・ボム、森隆行のエレガントーンも同じ技。
[編集] ローリング・セントーン
- リングに背を向けてセカンドコーナーに飛び登り、捻りを加えながら落下するセントーン。金本浩二の得意技。
[編集] スチームローラー
- サンセットフリップの一種であるが、空中に浮かない。倒れた相手に向かってでんぐり返しをして身体をあびせかける。ヨーロッパプロレス界の盟主であり、何度か新日本プロレスにも来日したオットー・ワンツの得意技。ワンツは巨漢であり、体重のそのものが武器になっていた。
[編集] ローリング・サンダー
[編集] コズモ難波スペシャル
- コーナーダウンしている相手に向かって対角から助走をつけてサンセットフリップを見舞う技。松竹芸能東京支社長、コズモ難波こと難波規精が学生プロレス時代に得意としていた技で現在も時折バラエティ番組で見せる必殺技。
- 同型の技を土井成樹が「大暴走」という名で使用している。