セオデン
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セオデン(Théoden、第三紀2948年 - 第三紀3019年3月15日)はJ・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした小説、『指輪物語]』の登場人物。第十七代のローハン王である。「セオデン・エドニュー(更正せるセオデン)」とも呼ばれる。
父は第十六代のローハン王センゲル、母はロスサールナッハのモルウェン。4人の姉妹がいる。妻はエルフヒルド。息子はセオドレドである。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
セオデンはローハンの王子センゲルとモルウェンの第二子として生まれた。センゲルがゴンドールに滞在していたため、ゴンドールでの誕生であった。2953年、センゲルの父であるローハン王フェンゲルが死去し、センゲルはローハンに戻り、即位した。
セオデンはセンゲルの唯一の息子であり、4人の姉妹がいた。その中でも、末妹のセオドウィンを非常に愛していた。
セオデンは父の死により、2980年に第十七代ローハン王に即位した。
3002年、セオドウィンの夫であるマークの軍団長エオムンドがオークに襲撃され戦死し、まもなくセオドウィンも病死したため、セオデンは2人の間に生まれたエオメル、エオウィンを王宮に引き取り、養育した。
セオデンはガルモドの息子グリマを顧問として採用し、助言を受けたが、彼はアイゼンガルドのサルマンの間者であった。セオデンはグリマとその背後にあるサルマンの影響により心身ともに衰弱した。さらに、グリマの助言を政策として採用することにより、アイゼンガルドに対して警戒することができず、3018年秋、オルサンクから脱出したガンダルフがアイゼンガルドの背信を警告し、さらにアイゼンガルドがローハンに対し敵意を明らかにした後にも、有効な反撃をとることなく消極策に終始した。
3019年2月、アイゼンの浅瀬の合戦で第二軍団長である王子セオドレドが討ち死にした。3月2日、ガンダルフとアラゴルン、レゴラス、ギムリの一行がエドラスの王宮に訪問し、サルマン及びグリマの影響を排除してセオデンを癒した。セオデンは、グリマの讒言によって牢に入れられていたエオメルを解放し、グリマを追放した。同日、エドラス近郊の兵を率いてヘルム峡谷に向かい、角笛城の合戦に勝利して、さらにアイゼンガルドに向かい、サルマンの講和の求めを拒否した。
セオデンはさらにゴンドールから救援を求める「赤い矢」を受け取り、ローハン全域から召集した兵を率いてミナス・ティリスに進軍し、ペレンノール野の合戦に参戦した。合戦はゴンドール・ローハン軍の勝利に帰したが、セオデンは合戦の途中、矢を受けた乗馬雪の鬣から落ち、さらにその下敷きとなって致命傷を負った。セオデンは駆けつけたエオメルに王位を譲り、息を引き取った。セオデンの遺体は指輪戦争の間はミナス・ティリスに安置されていたが、エオメルの帰国とともにローハンに運ばれ、葬られた。
この「セオデン」はJ・R・R・トールキンの中つ国に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。(P:文学) |