スナッフ (映画)
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スナッフ/SNUFF Snuff |
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監督 | マイケル・フィンドレイ ロベルタ・フィンドレイ |
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製作 | ジャック・ブラフマン アラン・シャックルトン |
脚本 | マイケル・フィンドレイ ロベルタ・フィンドレイ |
公開 | 1976年(米) |
上映時間 | 80分 |
製作国 | アメリカ合衆国 アルゼンチン |
言語 | 英語 |
allcinema | |
IMDb | |
スナッフ/SNUFF Snuffは、実際のスナッフフィルムであるかのように喧伝され、公開されたことで有名な1976年のアルゼンチン/アメリカ合衆国のスプラッター映画。
目次 |
[編集] 概要
映画は元々は、マイケル・フィンドレイとロベルタ・フィンドレイ夫妻のエクスプロイテーション映画製作チームが脚色し、監督した『スローター (Slaughter) 』というタイトルの低予算流血映画であった。1971年に予算節約のためアルゼンチンで撮影された映画は、マンソン風の殺人カルト集団の行状を描いた。映画の出来は公開できるレベルにあるとは言い難く、(サドマゾヒズムを専門としている)配給会社モナーク・リリーシングは数年間お蔵入りとした(1976年に公開された時、以前に見たと言う人々の間で論争が起こるのであるが)。
マンソンファミリーによるテート=ラ・ビアンカ殺害事件以来、噂だけが広まり、存在は確認されていなかったスナッフフィルムに着目したモナーク・リリーシングのオーナーにして、低級映画製作者、時にはポルノ作家でもあるアラン・シャックルトンは、『スローター』に主演女優(という設定であるが、本編とは明らかに別人)が最終シーンのカットがかかった後、撮影班によって情け容赦なく殺されるという新たな結末を付け加えた。シネマ・ヴェリテ・スタイルで撮られた5分足らずのシーンは、実際の殺人を撮影したものとされた。新バージョンの『スローター』は、その名も『スナッフ/SNUFF』と改題され、スタッフ、キャストのクレジットは全て外され、南米から輸入した謎のスナッフフィルムという触れ込みで公開された。
スクリーン上の作り物の死を本物であると噂を流すことが、シャックルトンのマーケティング戦略であった。映画本編の安っぽい作りも、逆に噂に真実味を持たせた。シャックルトンは、偽の抗議者達を雇って映画を上映中の映画館にピケを張らせることまで行なった。間もなく、ポルノに反対する女性団体 (WAP) が本当の抗議を行い始めたので論争となり、CBSイブニングニュースなどで報道された。
新しいエンディングは、フィンドレイ夫妻が企画したものでも、撮影したものでもなかった。自分たちの映画『スローター』が勝手に再利用されたと気付いた夫妻は、シャックルトンを告訴すると脅し、後に示談に応じた。その後間もなくして、ロベルタ・フィンドレイは夫マイケルを捨て、アラン・シャックルトンのもとに走った。シャックルトンは彼女にハードコアポルノ映画の製作を勧めた。マイケル・フィンドレイは1977年5月に事故死し、アラン・シャックルトンも1979年10月に心臓発作で亡くなったが、ロベルタ・フィンドレイは1980年代後半まで、ハードコアを中心に製作、監督、脚本、撮影をこなした。
『スナッフ/SNAFF』は、スナッフフィルムの都市伝説の起源の1つであると考えられている。
[編集] キャスト
- Margarita Amuchástegui as Angelica
- Ana Carro as Ana
- Liliana Fernández Blanco as Susanna
- Roberta Findlay as Carmela
- Alfredo Iglesias as Horst's father
- Enrique Larratelli as Satan
- Mirtha Massa as Terry London
- Aldo Mayo as Max Marsh
- Clao Villanueva as Horst Frank
- Michael Findlay as Detective (uncredited)
[編集] 参考
- 柳下毅一郎『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』青土社、197-199頁、2003年。ISBN 978-4791760978