ジュニアケータイ
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ジュニアケータイはau向け携帯電話端末のブランド名。子供をメインターゲットに開発されている。
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[編集] 概要
子供の安全確保のため、護身用の防犯ブザーを携帯電話本体に搭載しているほか、GPS機能を利用した位置情報サービス(auの「安心ナビ」、セコムの「ココセコムEZ」など)に対応しており、子供に何らかのトラブルが発生した場合に役立つ機能が充実している。
またA5520SA IIでは、端末の電源がOFFの場合でも、一定間隔ごとに端末が起動しGPSによる位置情報を送信する「電源オフGPSメール」機能を搭載している。この機能は暗証番号によってロックされており、正しい暗証番号を入力するまで電源を完全に切ることができないようになっている。バッテリーも簡単には取り外せないようになっており、誘拐のトラブルでありがちな「携帯電話を取り上げられ、電源を切られてしまう」という事態にも対応している。
このほか、児童が誤った操作で関係の無い所に電話をしてしまわないよう、所定の相手にしか電話をかけることのできない「ペア機能」などの便利機能が組み込まれている。
[編集] 関連する社会現象
携帯電話は、飛行機に乗っている際に電波を送出することにより計器類に異常をもたらす可能性があるため、電源を切ることが求められる。
しかし飛行中に同機や類似の機能を搭載するNTTドコモのSA800i(キッズケータイ)は移動中にこの電源が自動的に入る機能が起動してしまうことがある。このため飛行機の搭乗時に同機能をオフにするか「完全電源OFF」状態にするよう空港等で注意喚起が呼びかけられている。
2006年の帰省シーズンには、ある程度自発性のある子供に携帯電話を持たせて出発元と目的地空港に保護者(出発元は両親が、目的地には祖父母が)出迎えることで、一人で飛行機に搭乗させるケースも年々増加していた中で、同機やキッズケータイによるトラブルが懸念されてのことである。
[編集] 端末
全て鳥取三洋電機(現・三洋電機コンシューマエレクトロニクス)製で、CDMA 1X対応端末となっている。