ジェラール・クロワゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェラール・クロワゼ(ジェラルド・クロワゼット、Gerard Croiset 1909年3月10日 - 1980年7月20日)はオランダの超能力者。
行方不明者などを超能力で捜しだすことを得意とし、精神感応能力者(サイコメトラー、psychometrist)と呼ばれる分野の超能力者の先駆者となった。
1976年5月3日にNETの招待で来日(このとき、ジェラルド・クロワゼットと紹介されたため、日本ではこの名前が定着している)。行方不明の幼児を超能力で捜査し、同年5月5日放送のテレビ番組『水曜スペシャル』の番組で山倉ダムにて水死体を発見した。同番組は30.5%の視聴率を記録している。しかし実際には当日、警察がそのダムを捜索することを決めており必ず発見される運命にあったといえる。その他、番組が生放送であるとの勘違いが多いのだが実際には昼に収録した物を流しただけである。
しかし、彼の超能力捜査は失敗も多く、1966年のオーストラリアのアデレードにおける幼児失踪事件の捜査は完全に失敗している。また、1976年の12月に再来日をしたが、このときの超能力捜査も失敗している、反響が少なく覚えている人は少ない。帰国時にスタッフが「また来てくださいね」と言うと、クロワゼは「無理だよ、もうすぐ癌で死ぬから」と言葉を返したと言われている。