ジェイムズ・ヘリオット
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ジェイムズ・ヘリオット(James Herriot, 1916年10月3日~1995年2月23日)はイギリスの作家、獣医。本名はジェイムズ・アルフレッド・ワイト(James Alfred Wight)。
イギリス、スコットランドのサンダーランド生まれで、生後すぐにグラスゴーに移り、その地で育つ。1939年にグラスゴー獣医大学を卒業する。
1940年に、ノースヨークシャーの田舎町・サースクに赴いて獣医となり、以降、生涯をその地でおくる。なお、第二次大戦中は、英空軍に参加していた。
1970年、54歳にして、自身が獣医になったばかりの頃の体験を小説化した、自伝的作品『ヘリオット先生奮戦記』(原題:All Creatures Great and Small)の、前半部分をイギリスで刊行。
1972年、後半部分(自身が結婚するまで)を書き加え、アメリカで出版したところ、自身の暖かな人柄を表わすユーモラスな文体と、不便ながらも人情味あふれる田舎町の、素朴で個性的な人々と動物たちの描写により、世界的なベストセラーとなる。
以降も、自身の体験を元にした自伝的な作品を発表し、人気を博した。また、イギリスでは『ヘリオット先生奮戦記』がテレビドラマ化され、これもヒット作品となった。
1995年、前立腺癌のため78歳で死去。死後も、生前の著作からセレクトした本が刊行され、現在でも世界中に愛読者がいる。
[編集] 翻訳された著書
- 頑張れヘリオット 大橋吉之輔訳 文化放送開発センター出版部, 1975(文庫化時に、『ヘリオット先生奮戦記』と改題)
- わが動物讃歌 ヨークシャー谷に生きる獣医の記録 中川志郎監訳 徳間書店, 1978.5(文庫化時に、『ヘリオット先生の動物家族』と改題)
- Dr.ヘリオットのおかしな体験 池沢夏樹訳 集英社, 1978.12
- ドクター・ヘリオットの愛犬物語 畑正憲,ジェルミ・エンジェル訳 集英社, 1988.6
- ドクター・ヘリオットの愛犬物語2 畑正憲,ジェルミ・エンジェル訳 集英社, 1989.11
- ドクター・ヘリオットの生きものたちよ 大熊栄訳 集英社, 1993.12
- ドクター・ヘリオットの猫物語 大熊栄訳 集英社, 1995.11
- ドクター・ヘリオットの犬物語 大熊栄訳 集英社, 1997.12
- ドクター・ヘリオットの動物物語 大熊栄訳 集英社, 2002.12
- ドクター・ヘリオットの毎日が奇跡 上下 大熊栄訳 集英社, 2004.3
[編集] 伝記
- ジム・ワイト『ドクタ-・ヘリオットの素晴らしい人生』上下 大熊栄訳 集英社 2006.9
[編集] 外部リンク
- ジェイムズ・ヘリオット先生に捧ぐ -Darrowby Town- - 非常に充実したファンサイト。