シュリ・シュリ・ラビ・シャンカール
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シュリ・シュリ・ラビ・シャンカール(Sri Sri Ravi Shankar,श्री श्री रवि शंकर、1956年5月13日 - )は、インドの宗教家、ヨーガ指導者、アート・オブ・リビング財団の創立者。現在52歳。
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[編集] 略歴
シュリ・シュリ・ラビ・シャンカールは、1956年5月、インドの南、タミル・ナードゥ州クンバコーナムの村にあるバラモンの家に生まれる。17歳までに現代物理学とヴェーダの知識を習得する。両親の勧めでマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーに師事し、22歳で独立する。
1982年、トンガ河の側で10日間の瞑想の後、スダルシャン・クリア(「正しく認知された浄化法」の意)という呼吸法を教え始めた。1986年には当時のインドの首相から「ヨガ・シロマニ」の称号を受ける。
アート・オブ・リビング財団(Artofliving Foundation、AOLと省略する、NGO)の創立者。世界各地に AOL のアシュラムや活動拠点がある。スダルシャン・クリヤのほか、サハジ・サマディーという瞑想法も指導している。
[編集] 主な教え
「神とグルと弟子は本質的に同じである。」と、キリスト教の三位一体にも共通するものがあり、「愛」を中心として人の心の重荷を取り除く教えによって弟子たちを導く。サーダナ(瞑想や呼吸法)、セワ(奉仕活動)、サトサング(英知の集まり)の3つの栄養を私たちの中の赤ん坊のままの神に与え、育てなさいという。
宗教には「象徴」、「実践」、「価値」の3つの側面があり、「象徴」と「実践」は各宗教によって異なるけれども「価値」は同じである。宗教の対立はこの「価値」を見失っていることから起こるといい、全ての宗教を自分のものとし、敬意を表しなさいという。(2000年8月28日、国連での「宗教および霊的指導者のためのミレニアム世界平和サミット」の演説より)
[編集] 活動内容
5Hプログラムよる活動。5HとはHealth(健康)、Homes(住居)、Hygine(衛生)、Human Values(人の価値)、Harmony in Diversity(相違の中の調和)の5つを差す。貧困、病気などの苦しみをなくすための活動を行っている。
呼吸法を矯正教育に導入し再犯率を低下させる試みや、インドにおいては貧しい人たちの子女に教育の機会を与えたり、2001年1月のインド西部大地震や2004年12月のインド洋大津波などの際には被災者の支援を行うなど、様々な分野で活動している。
また、国連主催の宗教者平和会議などでのスピーチも行っている。
インド・ベンガルールのアーシュラムではアーユルヴェーダのトリートメントも取り入れている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 和文
- 英文
- The Art of Living
- 5H Program
- Art of Living(ウィキペディア英語版)