ザ・スクールコップ

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表・話・編・歴

ザ・スクールコップは、1988年5月11日から9月28日にかけてフジテレビで放送されていたテレビドラマである。

1980年代に大ブームを巻き起こした大映テレビ製作のドラマであるが、主人公とその周囲の人物が運命に翻弄される、というシリアスな内容ではなく、コメディタッチに仕上がっている。とはいえ、荒唐無稽なストーリー展開、大袈裟な台詞やアクションなど、大映テイストは健在である。

オープニングナレーションは「草木も眠る丑三ツ時、トラブル多発の学園に、名も無き男女が相集う。人呼んでスクールコップ、夜の戦士の物語。」

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注意：以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。

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目次 1 あらすじ 2 概要 2.1 作風は必殺シリーズとハングマンシリーズ 2.2 テイストはトミーとマツ 2.3 ナレーションと語り口 2.4 闇の潜入捜査班での脚注 2.5 放送回数と期間 3 キャスト 3.1 レギュラー 3.2 闇の潜入捜査班 3.3 潜入捜査班以外の警察関係者 3.4 その他 3.5 ナレーション 3.6 ゲスト 3.7 追分学園編 3.8 聖山女学院編 3.9 夏休みの事件簿編 3.10 完結編 4 放送日・タイトル 5 スタッフ 6 主題歌

[編集] あらすじ

警察庁のキャリアである山下大介は、研修先の少年院で院生の自殺に遭遇する。山下は、研修を昇進する為だけのステップとしか考えていなかったが、この一件で強い衝撃を受けた。彼等を自殺に追い込む原因の一つに学校があると考えた山下は、当時の上司に学校への潜入捜査計画を提案するも却下された。（警察は民事介入が出来ない為）

数年後、警視に昇進、警察署長となり、警視総監の娘と婚約までしていた。ところが、署長室に芸者を呼んだり、芸者遊びをした事や非番中にストリップ劇場へ行っていた事が総監にばれて、閑職である警視庁資料編纂室に左遷された。

実はこれは山下自身による「闇の潜入捜査班」計画を実現する為の作戦であり、仕事が減ったのを幸い、教師として、仲間と共に事件解決に当たっていく。

[編集] 概要

[編集] 作風は必殺シリーズとハングマンシリーズ

警視が教師に扮して、荒廃した学園に仲間たちと「闇の捜査班」として潜入。闇の捜査をしながら学校を建て直して行く物語。基本的に3話～4話で完結するストーリーとなっている。また「ハングマンシリーズ」と「必殺シリーズ」（ABC制作・テレビ朝日系）の手法を取り入れた作風であり「大映テレビ版必殺シリーズ」と「大映テレビ版ザ・ハングマン」と思い込む方も多い。

[編集] テイストはトミーとマツ

「スタア誕生」以来続いた路線を廃し「噂の刑事トミーとマツ」のテイストを取り入れた作品。 三浦洋一扮する三枚目キャラと松村雄基と伊藤かずえといとうまい子ら大映テレビの黄金期を支えた役者の雰囲気もマッチしていた。タイトルロゴはスクールウォーズのロゴと同じ。レギュラーの役名は、地名がつけられている。（千葉、相模、伊豆、山下など）

[編集] ナレーションと語り口

また、重厚でシリアスな作風も重視する為、ナレーションも導入。ナレーションには、「プロ野球珍プレー好プレー」での語り口が好評だったみのもんたを起用。みの独特の軽妙な語り口と言い回しがストーリーを引き立てている。語り口はシリアスで「それは見てのお楽しみである。」・「さて……」等の語りが多かった。総集編のナレーションには、小倉智昭を起用。これもまた、小倉独特の甲高いハイテンションと丁寧語を使った語り口と言い回しで盛り上げている。2007年現在、みのと小倉が大映ドラマに出演している作品はこの作品のみ。

[編集] 闇の潜入捜査班での脚注

少年院に収容中の少女が警察等の事件の捜査に関わる事は少年法に基づき出来ない。また、少年院院長・教官も法務省職員の為、警察の捜査に関わる事も出来ない。（刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律に準する）

現役刑事・警官・警視が機密に捜査する事も本来は刑法・刑事訴訟法に基づいて出来ない。もしすれば、下記の違反行為になる。

1. 警察官個人の非行事案：不倫等非社会的行為・個人の犯罪・服務義務違反
2. 警察組織の問題：捜査報償費流用問題等
3. 職務上の不適切事案：職務執行の行き過ぎ・乱暴な言動

[編集] 放送回数と期間

番組改変期でもない1988年5月にスタートした（前番組「プロゴルファー祈子」が改変期を過ぎた4月21日に終了した）が中盤の夏休みシーズンにはプロ野球・ヤクルト戦の中継（主に神宮球場でのホームゲーム）の乱発の影響で、放送回数が少なかった（最大1ヶ月放送されなかった時期もある）。もっとも全15話は約3ヶ月で放送する数量であるが、放送するのに5ヶ月掛かっている状況であり、当時のフジテレビ系列が如何にヤクルト戦重視の編成を取っていたかが伺われる。

[編集] キャスト

[編集] レギュラー

[編集] 闇の潜入捜査班

• 三浦洋一（キャリア、闇の潜入捜査班の発案者であり、リーダーの山下大介）
• 伊藤かずえ（少年院収容者、学校へ生徒としての潜入担当　おケイ）
• 仁藤優子（少年院収容者、学校へ生徒としての潜入担当　トン子）
• 松村雄基（白バイ隊員・伊豆）
• 名古屋章（少年課刑事）
• マッハ文朱（少年院教官、潜入担当者2名の監督、アジトのラーメン屋の女将）　
• 梅宮辰夫（少年院院長）

（余談だが当時梅宮は「はぐれ刑事純情派」（テレ朝系）にも署長役で出演しており、この作品を含めて2時間続け様で連続ドラマに出演していた。）

[編集] 潜入捜査班以外の警察関係者

• 加藤武（警視総監）
• 岩崎良美（警視庁資料編纂室勤務）
• 清水章吾（監察官　あだ名は「ゴキブリ」）

[編集] その他

• 岡田奈々（警視総監の娘、三浦演じる山下の元婚約者）
• 伊藤麻衣子（現・いとうまい子）（芸者　千代丸）
• 坂上二郎（アジトのラーメン屋の隣人、議員で警察の後援団体の役員も兼任している）
• 見栄晴（アジトのラーメン屋の常連客、まずいラーメンと言っている。）

[編集] ナレーション

• みのもんた（第1話～5話、第7話～最終回）
• 小倉智昭（第6話総集編）

[編集] ゲスト

[編集] 追分学園編

• 左とん平（黒幕役、第1話～第4話は声のみ出演。第5話は顔出し出演）
• 我王銀次（追分学園の不良生徒。学園理事長の孫である事が第5話で明らかになる。）
• 大坂志郎（追分学園高校校長役）
• 神山繁（追分学園高校理事長役）
• 原田大二郎（医師、おケイの実父）

[編集] 聖山女学院編

[編集] 夏休みの事件簿編

[編集] 完結編

[編集] 放送日・タイトル

各話	タイトル	放送日	備考
第1話	あぶないセンセ	1988年5月11日	追分学園編(1)
第2話	男１人に美女６人	1988年5月18日	追分学園編(2)
第3話	先生が好きです	1988年5月25日	追分学園編(3)
第4話	遠きは近くて	1988年6月1日	追分学園編(4)
第5話	空とぶにわか芸者	1988年6月8日	追分学園編（完結編）
第6話	総集編	1988年6月15日	ナイターが中止になった為、レインコートで放送された。
第7話	聖山女学院の巻①	1988年6月22日	聖山女学院編(1)
第8話	聖山女学院の巻②	1988年6月29日	聖山女学院編(2)
第9話	聖山女学院の巻③	1988年7月6日	聖山女学院編(3)
第10話	聖山女学院の巻・完結編	1988年7月20日	聖山女学院編（完結編）
第11話	夏休みの事件簿①	1988年8月3日	夏休みの事件簿編(1)
第12話	夏休みの事件簿②	1988年8月10日	夏休みの事件簿編(2)
第13話	夏休みの事件簿③	1988年8月17日	夏休みの事件簿編（完結編）
第14話	セーラー服幽霊（前編）	1988年9月21日	セーラー服幽霊編
第15話	セーラー服幽霊（後編）	1988年9月28日	セーラー服幽霊編

[編集] スタッフ

• 監督：土屋統吾郎、江崎実生
• プロデューサー：柳田博美、千原博司他
• 脚本：長野洋、大原清秀
• 音楽：菊池俊輔

[編集] 主題歌

「ロンリーグッドナイト」長山洋子

フジテレビ系 水曜20時台
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