ザ・コンビニ
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ザ・コンビニは、コンビニエンスストアの経営シミュレーションゲームである。原作はマスターピース制作のパソコンゲームだが、他のメーカーとの共同制作によって家庭用ゲーム機にも移植がなされており、中には家庭用オリジナルのシリーズも存在する。家庭用ハード版の制作メーカーの一つにはヒューマンがあるが、倒産後はハムスターに販売権が移っている。
なお、IVの発売以来マスターピースのホームページは更新されていない。
[編集] ゲームの目的
コンビニエンスチェーンのオーナーとなって、舞台となる街に店舗展開をしていく。内装、販売価格、人事などの要素で様々な戦略を立てつつ、シナリオ毎に与えられた条件をクリアする。シナリオのクリア条件は、代表的なものに
- 都庁を誘致する(一定数以上の町人口を達成)
- 街を独占する(ライバル店舗の完全撤退)
- オーナー評価を上げる
- 利益を上げる
などが存在する。
街にあるコンビニは自分の店だけではなく、もう一つのコンビニチェーンが存在。これがプレイヤーから見た「ライバル店」となり、この二店の間で利用客の争奪戦が繰り広げられる。このライバル店は争うべき敵であるが、儲け向上のために利用することも必要。シナリオによっては時に共存する必要さえある。
コンビニの売り上げを上げるためには町の発展が必要不可欠。積極的な店舗展開をすれば人は増えていくが、同時に地価も上がっていく。その分店舗展開は次第に困難になっていくが、かといって拡大化に消極的になれば人口も少しずつ減っていく。所持金と相談して、慎重にかつ大胆に店舗展開を行っていく。なお、施設を「誘致」することで意図的に町人口の操作を行うことも可能。
[編集] シリーズ
- ザ・コンビニ~あの町を独占せよ~
- Windows用ゲームとして発売された。のちにプレイステーション、セガサターン、Macintoshに移植。制作元はヒューマン。ヒューマン倒産後はハムスターがMajor Wave シリーズで廉価販売、ゲームアーカイブス対応ソフトとしても配信されている。
- ザ・コンビニ~パワーアップキット~
- ザ・コンビニにさまざまな要素を追加する。
- ザ・コンビニ~アナザワールド~
- 3つの架空世界が舞台。アートディンクがPS、SSに移植。
- ザ・コンビニ2~全国チェーン展開だ!~
- PS・SS用のみ発売された、家庭用オリジナルタイトル。制作元はヒューマン。ヒューマン倒産後はハムスターがMajor Wave シリーズで販売。
- 一定の条件をクリアすることにより、ゲームを売ることが可能になる。
- ザ・コンビニIII~あの町を独占せよ~(2002/04/19発売)
- プレイステーション2に移植。制作元はハムスターで、実在コンビニチェーン「ローソン」とのタイアップがなされている。
- ザ・コンビニIII~あの町を独占せよ~ ポピュラー・エディション(2004/06/24発売)
- IIIの廉価版。
- ザ・コンビニ ネットバトル(2004/02/04発売)
- 対戦型オンラインゲーム。月額525円(後に無料化され、現在はサービス終了)。
- ザ・コンビニIV~市場制覇~(2005/06/17発売)
- Windowsで発売された。2006年12月に廉価版がソースネクストから発売された。
- 新たに神社、ガソリンスタンド、銭湯が登場した。
- ザ・コンビニ 200X(2006/03/30発売)
- 住民の思考エンジンを強化。Xbox 360で発売。
- ザ・コンビニ4~あの町を独占せよ!~(2006/04/27発売)
- 新しくドトールコーヒーとエンターブレインとタイアップし、前作と同じローソンともタイアップ。
- 新たに神社、ガソリンスタンド、PS2オリジナルとしてカフェも登場
- ザ・コンビニDS 大人の経営力トレーニング(2008年秋発売予定)
- 株式会社ローソンとのタイアップ作。企画・監修が株式会社マスターピース、制作が株式会社ハムスター、発売・プロデュースが株式会社日本一ソフトウェアとなる。
- ザ・コンビニネットバトル(仮)(2008冬予定)
- モバゲーにて展開。1回の勝負は現実時間で2週間掛けて行われる予定。