コレラタケ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?コレラタケ (ドクアジロガサ) |
|||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Galerina fasciculata | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
コレラタケ、ドクアジロガサ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Galerina |
コレラタケ(虎列剌茸、Galerina fasciculata)は、フウセンタケ科ケコガサタケ属のキノコ。旧名ドクアジロガサ(毒網代傘)。コレラに似た症状を呈し、致命的な毒性を持つことから、社会に対して毒キノコとしての注意を喚起するためこのように改名された。
秋のやや遅くにスギなどの朽木や古いおがくず、ゴミ捨て場に単生~群生する。傘は小型で、湿ったときは暗肉桂色で乾くと中央部から明るい淡黄色となる。柄は細長く中空で、上部に不完全なつばがある。
中毒症状は、その名のように食後6-24時間後にまずコレラの様な激しい下痢が起こり、一日ほどで一度回復する。その後4-7日後に肝臓、腎臓などの臓器が破壊され、最悪の場合死に至る。この症状はタマゴテングタケ、ドクツルタケなどの症状と同じであり、これらと同様アマトキシン類によって引き起こされる。
仲間にヒメアジロガサ (Galerina marginata) などがあり、その多くが猛毒であることがわかっている。また、ナラタケ、エノキタケ、ナメコなどと間違えた中毒例があるために注意が必要。エノキタケ栽培後の廃培地からも発生する本種は「食用キノコを収穫した後に生えるから大丈夫」と誤解され食中毒を起こす。