コケタンポポ
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?コケタンポポ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Solenogyne mikadoi Koidzumi |
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和名 | |||||||||||||||||||||
コケタンポポ |
コケタンポポ(苔蒲公英、学名:Solenogyne mikadoi、シノニムLagenophora mikadoi )は、キク科コケタンポポ属の多年草。コケセンボン属(Lagenophora)に含められる事もある。
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[編集] 概要
日本の琉球列島固有種。鹿児島県の奄美大島及び徳之島、沖縄県の沖縄島及び西表島に分布する。また、同属はコケタンポポを含めて4種確認されているが、他の3種はオーストラリアに分布している。小型の多年草で、高さ3cm程度。葉は羽状に裂けており、両面共に白色の微毛を持ち、ロゼット状に広がる。花は頭状花序で直径1.5mm程度、色は白~淡黄である。染色体数は2n=18。生育環境は河川の渓流であり、葉の複雑な形状からも分かるとおり典型的な渓流植物である。
沖縄島では、元々個体数が少ないこと、ダム建設等による生育環境の改変により絶滅が危惧されている。
和名の由来は「苔」のように小さな「タンポポ」に似た植物からと言われている。
[編集] 保護上の位置づけ
絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)
生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックにも掲載されている。
[編集] 参考文献
- 沖縄県文化環境部自然保護課編 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』、2006年。
- 環境省自然環境局野生生物課編 『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物植物I』 財団法人自然環境研究センター、2000年。
- 島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧』 九州大学出版会、1997年。
- 多和田真淳監修・池原直樹著 『沖縄植物野外活用図鑑 第6巻 山地の植物』 新星図書出版、1979年。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- J-IBIS絶滅危惧種情報 - 環境省版RDBでのコケタンポポの解説
- 沖縄県HP内のやんばるの希少動物図鑑 - 下のほうにコケタンポポの画像がある。拡大化。